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VIPで街森デザイン作ろうぜ! VIPで街森デザイン担当のひろあきです。 ゲーム上作成したオリジナルデザイン、またはPROデザインで 「うはwwwwwwテラ秀逸wwwwwwwktkrwwwwwwwwwww」というのがあったら ここに貼って行ってくれるとうれしいな! 編集画面を撮影して、右上の小さい四角を切り取ってうpすればいいと思うよ 【ワルっぽいツナギ】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (RUU_0019.jpg) imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (AbeS.PNG) 【制作者】ひろあき 【使用パレット】2 【元ネタ】くそみそテクニック/阿部高和 【コメント】 PROデザインなら一層再現できます。正面以外は水色塗りつぶしでおkだと思う。 後ろに縦線一本入れるとそれらしくなるかも? 【どこかのモギリふく】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (RUU_0018.jpg) imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (MogiriS.PNG) 【制作者】ひろあき 【使用パレット】10 【元ネタ】サクラ大戦/大神一郎 【コメント】 PROデザインなら一層再現できます。 両袖は真白、後ろは正面に合わせて色を二層にすればおk。
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索引 ラーメン 南予 愛媛県 飲食 情報をお寄せください。一番下にゲストユーザー向け書き込み欄があります。 名前 コメント
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芸術的キショさ - 名無しさん (2022-10-18 15 48 31) いつ見ても最上級に気持ち悪い - 名無しさん (2022-09-13 22 53 02) 二郎をラーメン扱いしちゃ駄目だろ - 名無しさん (2022-08-22 15 33 43) 二郎を好むやつはキレやすい奴が多そう - n (2022-05-19 01 36 57) 最近どういう文脈なのか理解できない奴多すぎでしょ。こっわ。 - 名無しさん (2021-12-18 10 36 47) 糞キモいヤニカス死ねばいいのに - 名無しさん (2021-10-03 05 13 10) 先輩が誘ってくれた店を日本一うまいっす!ってちゃんと言える後輩マトモじゃん… - 名無しさん (2021-10-02 11 10 46) 後輩いじめか。 - 名無しさん (2021-07-03 08 50 41) 二郎は休憩中に - 名無しさん 2013-10-22 06 56 47
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1 名前:風吹けば名無し[] 投稿日:2009/11/30(月) 04 04 34.00 ID IpnQmdGJ 坂本「いや、別に見てないですけど・・・」 橋本「嘘、見てたわ。私のどこが気に入ったの?」 坂本「いや、だから別に・・・」 橋本「素直に見てたって言いなさいよ!」 坂本「すいませんごめんなさい許してください!!(タタタッ)」 橋本「やっぱり見てたのね・・・逃げちゃって可愛い子」 坂本「ふう・・・やっと家に着いた・・・怖い人だったなあ」 橋本「ねえあなた」 坂本「うわああああ!!なんで僕の家の中にいるんですか!!」 橋本「あなたが私を犯したそうにしてたからよ。さあ私を犯して!!もうこっちから犯すわ!!!」 坂本「うわあああそんな・・・!僕・・・!サトぉおおおお」
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総合案内所 A.群青本社 B.芦摺支社 C.蒼星支社 D.青桜管区 始めに 開発方針 開発前の蒼星支社 開発第0段階? 資金の下ごしらえ! 豆腐輸出体制の確立 開発第一段階 本線を敷設せよ!! 本線敷設の前に… お姉さんの笑顔に騙されたorz 1年目 ~乱開発で赤字の大海原へ~ 2年目~4年目 ~黒字の立役者はやっぱり子会社!~ 5年目~ ~大陸(?)への進出~ 空鉄本線各駅紹介 夏目沢駅 靖菜駅 柚梨崎駅 綾瀬橋駅 スカイシティ駅 月日港駅 二十里駅(貨物専用) 開発第一段階総括 青桜管区との直通運転開始 開発第二段階 銀星線で中央部へ! 銀星線各駅紹介 スカイシティ駅 橋 国立駅 鶴真駅 永瀬駅 桐山台駅 八重樫駅 稲葉山駅 開発第二段階総括! 開発第三段階 水竜川線 水竜川線各駅紹介 スカイシティ駅 奧井町駅 入間駅 五街駅 荻田駅 来夏原駅 伊和奈駅 桐山台駅 美智留駅 千里駅 皐月ヶ原駅 開発第三段階総括! 開発第四段階 もっと西へ。もっとニシへー。 御麺・隅間線の延伸 (隅間駅の開業) 空鉄本線の延伸 (天海駅の開業) 開発第4段階総括 開発第4.5段階 春香なる郷へ… 遥華峡線 開発第5段階 ダイヤ設定 空鉄本線・支線 銀星線 水竜川線 御麺・隅間線 遥華挟線 コメント欄 始めに どうも、おはこんばんちは!白銀急行シリーズの白銀会長です。今回は空からA列車を見てみよう開設記念として、白銀急行電鉄以外では初となる、空鉄蒼星支社を開発することとなりました! また、今回はNisだいひょの意地悪によりいばらの道での開発となります。デフォルトマップでは開発したことはあるものの、本格的な開発は初めてです。そのため開発前にとあるチートを使わせて頂きます。(ずるいとか言う突っ込みはお断りですw) また、街の紹介というものには馴れていないので、白銀急行風に開発記として紹介させて頂きます。予定では5段階ほどにわけて紹介するつもり…ですが未来は不確定ですので悪しからず。 動画での紹介はするのかって? 多分する(させられる)と思いますので気長にお待ちください。 開発方針 開発方針なんて自分が守れるのか際どいところではありますが、だいひょからの命令ということで。 ①資金増殖バグは使わない! いばらな道を満喫するために資金増殖バグは使いません!(ってか白銀急行でも使ってないのよ)ってか、以下の開発準備をしてしまったのでバグを使う場面は出てこないでしょうw ②森林もしっかり残す!! 今回は市街地調整区域を駆使し、森林や田畑を残した田舎風の場所も作ろうと思います。 ③三角州は大開発!!! 三角州部分は空鉄の中心駅、スカイシティ駅が設置される予定なので大都市にしちゃいます! 大阪に例えるなら中ノ島、アメリカならマンハッタン島風にします。 ④旅客港のみ、工業港、空港は作らない!!!! このMAPでは旅客港のみの建設とし、工業港、空港は原則作りません。豆腐チートが使えないってことですが… それでは、とりあえずこんな感じで開発を始めていきます。 こういう形式での投稿は初めてなのでつたない部分はあるかと思いますが、どうぞ最後まで生暖かく見守ってください。 開発前の蒼星支社 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) まずこちらは何も手を加えていない状態のサテライトです。2本の川に挟まれた三角州が目立ちますね~それでは早速開発前の準備に取り掛かりましょう! 開発第0段階? 資金の下ごしらえ! と、いうわけで開発をはじめ…たいのですが、なんせいばらな道は始めての私です。今までのように金遣いが荒くては倒産に陥ってしまいせっかくのMAPが台無しになってしまう… ってわけで… 100年全裸待機しちゃいます!!! え!?セコいだって??だって全てのMAPが完成するまで暇なんだも~ん☆ ま、それはさておき、早速待機準備にとりかかりましょう!! 豆腐輸出体制の確立 というわけで、全裸待機で重要になってくるのは誰が何と言おうと 豆腐!!! Nisだいひょがせめてもの情けと設置してくれた鉱脈を2年かけて掘りつつ、工場設置場所を探します。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) そしていい感じの海岸線を発見したため、そこに適度な工場と港を建設。工業港は無しじゃないの?だって??まだ開発ははじまってないからいいんですよw #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) そこから徐々に工場を継ぎ足し、豆腐の過剰分はトラックでお隣の青桜地区へ売りさばきます。丁稚クラスの末期な唐揚げの材料にでも使われることでしょうw #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) で、こちらが100年後の101年4月のサテライトです。一面森林になっちゃいましたねwさて、気になる資金のほうは… なんと 1,500,000,000,000!!!!!!! こんなに儲かるもんなんですねw それでは最後に都市の情報などを載せて下ごしらえは終了です。次は第一段階の開発として本線の敷設をしていきます。 開発第一段階 本線を敷設せよ!! 本線敷設の前に… お姉さんの笑顔に騙されたorz と、いうわけで幸先よく本線を敷設しようと思ったら…株価が残念なことに… 株主優待もほとんどが株式併合により失っているという新事実が発覚orz #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) 100年放置された株価がこちら。鳥猫運輸を除きずべてマイナス…しかもほとんど-99%って…(因みに鳥猫運輸は10年ほど前に買い足された株なので、100年放置された株価は全てマイナスです) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) 1万株ってどういうこと!? 2回株式併合したってことか…ある意味今の景気とリンクしているといえばしているが…(それでも日本の株価は上がり気味だというのに… #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) 何が上昇中だ(怒 おねーさんの助言なんか一生信じないんだからなー(みなさんもおねーさんの美しさに惑わされ、助言を鵜呑みにしないようにしましょう。でないと…) 1年目 ~乱開発で赤字の大海原へ~ と、いうわけで本格的な開発に取り掛かります。 一年目は手始めにマップ南部の道路の建設と、本線の敷設、スカイシティ駅の建設を行います。 豆腐チートができなくなった(開発方針の通り、開発開始と共に工業港撤去)のと、スカイシティ駅の建設に戸惑ったため工事費が約700億円。 後半は好景気だっただけに子会社の売り上げで盛り返すものの、輸出先を失った豆腐どもと重なる工事費には太刀打ちできませんでしたorz そして決算ではいきなり1000億円の大赤字へ。 2年目~4年目 ~黒字の立役者はやっぱり子会社!~ 2年連続赤字は回避すべくスカイシティ駅(三角州)の辺りを乱開発(高層無双)していきます。不運にも景気が後退、不況となってしまうものの、デパートや高層ビルの愉快な仲間たちが黒字経営だったので2年目は無事100億円の黒字。 その後も徐々に子会社を建設し4年目には約300億円の黒字へ。 行き場を失っていた豆腐たち(資材)も無事建設材料として使われるようになりましたww 5年目~ ~大陸(?)への進出~ 三角州の乱開発も落ち着いてまいりましたので、スカイシティ駅から川を越え東に本線を4駅伸ばします。スカイシティ駅より東側は田舎風な町並みを目指すため、極力高層ビルなどは建てずに自然発展に任せます。 空鉄本線各駅紹介 さて、時間も5年(実際は105年w)たち、本線の沿線も徐々に開発されてまいりましたので、みなさまお待ちの各駅紹介を行いたいと思います! それではまず、主が超即席で作った路線図をご覧ください。え?クオリティが低いだと?心配しなくても空鉄総合の路線図はだいひょが作ってくれますのでw はい、雑談はほっといてこちらの路線図の簡単な解説を。赤色の線は旅客列車を表しています。現在は各駅停車のみ、4両編成で運行しております。 そして茶色の線は貨物列車を表しています。貨物は列車は二十里駅で資材を積み、各駅に資材を供給していきます。因みに、貨物列車は夏目沢~二十里と月日港~二十里で運行系統が別れています。 因みにこの空鉄本線各駅名、よ~く見てみてください。何かひとつぐらい閃きませんか?閃かないって? 駄目だな~もっとアニメ見ないと~ww 今の台詞でだいたいどういうことなのか分かった方もいるでしょうw 夏目沢駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) まず青桜管区側にある駅から。スカイシティ駅から一番離れていることから発展は一番進んでいません。ただ、将来主要駅になることを見越して4ホーム駅です。因みに駅名の元ネタは2012/3に最終回を迎えた「夏目○○○」から。ただ、主は3回ほどしか見たことが無いw※見なかった理由はあまりアニメに執着しだいひょのように松木になるのもよくないという自制心からです。決して面白く無かったなんてことではありませんよw 靖菜駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) そして次は平凡な2面2線の靖菜駅。駅前がなかなか発展しないのでやけくそで高層マンション デパートDを建てたとか。将来は普通のみ停車の小さな駅の予定。駅名の元ネタはこちらも2012/3に最終回を迎えた「キルミー○○○ー」のおバカな主人公からw 柚梨崎駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) こちらは退避設備を持った柚梨崎駅。因みに南に行くと二十里(貨物専用)駅があります。元ネタはこちらも2012/3に最終回を迎えた「ミルキ○○○ム○」のオレンジのキャラクターから。※靖菜駅の元ネタのアニメとは名前は似てますが違いますw 綾瀬橋駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) 川にとても近いところにあります。駅前には高層マンションやらがたくさん立ち並びます。因みに、すぐ横を流れる川の名前は水竜川、その水竜川にかかる橋は綾瀬橋となっております。もちろん駅名はその橋の名前から。駅名元ネタは1年ほど前にやっていた「俺の妹が○○○○○○○○○○○○○」の桐乃の親友から。それにしてもあの娘かわいすぎだよね(ぉ スカイシティ駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) そして空鉄第一主要駅(という位置づけ)のスカイシティ駅です。将来を見越してバカでかい駅になっていますが、現在使っているホームは3つのみですwたまには高層ビル無双もやめておこうかなと思ったのですが、なにぶん東京滞在中に開発したものですから相変わらずの高層無双になりましたw #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) そしてこちらは高層ビル群を消したものです。相変わらずのポイント数なのでよくわからないことになっていますねw まぁポイントなどについては本格的な列車の運行開始と共においおい説明していこうと思います。さぁそしてこちらのアニメネタw 少し分かりづらいのですが、「スカイ」=「空」つまりだいひょの好きなおいたんで御なじみ、パパ聞きの長女、「空」から取りました…というこじつけですw 月日港駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) 今回の開業最後の駅です。三角州の西部にあります。ってか駅名が「月日港」となっていますが、まだ港はありませんw建設されることを祈っていましょうwこちらの元ネタも2012/3終了の「偽○語」からw因みにキャラクターの本当の名前は「月日」ではなく「月火」です。決して間違えたわけではありませんw(言えない、撫子さんに惹かれて最終回しか見てないから話の内容分かってないなんて言えない… 二十里駅(貨物専用) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) こちら、本線から分岐して海岸線沿いにある%豆腐%資材の供給地です。貨物列車が夜の出動をじっと待っていますね。下の更地は工業港の跡地だったりw駅名元ネタは柚梨崎駅と同じ「ミルキィ○○ズ○」の怪盗帝国の暑苦しい奴からw(早く春らしい暖かい気候になることも願ってw (※執筆日 2012/4/3) 開発第一段階総括 というわけで、何とか本線が無事開業し蒼星の地にも約100年の時を経て鉄道が走り始めました。ってか一発目のとっても重要な本線がアニメパラダイスになってしまいましたが、それはうp主の趣味なのでどうにもならないんですm(_ _)m これからも丁稚クラス管理人に追放されない程度にアニメは混ぜていきますよ~(既に追放される域を超えているとかそういうことは言ってはいけませんw #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) そういうわけで6年目夏のサテライトです。沿岸部を中心に発展してきましたが、まだまだ更地 森林が多いですね。今後はスカイシティ駅を中心に路線を北東へ伸ばしていく予定です。 青桜管区との直通運転開始 というわけで無事本線敷設も終了し未開の地へ足を出そうと意気込んでいたところ、なんとお隣の青桜管区から直通の依頼が舞い込んでまいりました。管区の分際で以前「天空の大都市、蒼星支社」を「ソーセージ支社」などとセンスの無い名前を勝手につけやがった支社ではございますが、SER1000系を6編成融通してくれるということで、この度犬猿の仲(?)な青桜管区と蒼星支社は直通運転を開始しました。 それではここで先ほどの路線図をご覧ください。因みに他の支社長さんがたの路線図が予想以上のクオリティだったので、悔しくなり最近習得した3重縁取り文字を取り入れてみました。(見難い言うなw) 月日港~夏目沢は赤、夏目沢より先は青桜管区ということで水色にしてみました。赤と水色は合わないとかいう文句はあっちの路線図製作者に言ってくださいw さて現在の運行経路ですが2経路あります。 一つ目は月日港~スカイシティ~夏目沢~青津~紺平口、二つ目が月日港~スカイシティ~夏目沢~青津~漁部です。本数は約7割が青津から青桜湖線に入り紺平口へ、残り3割が本線を走り漁部まで直通します。 まぁ蒼星支社内はシンプルに月日港~夏目沢の各駅停車のみですので、詳しい運行経路は青桜管区のほうをご覧ください。 ※因みに現在のダイヤは仮ですよ、かり! 開発第二段階 銀星線で中央部へ! 蒼星支社ではスカイシティから東に伸びる路線を3つ計画しています。今回の銀星線はそのうちの一つ、蒼星、青桜地区の中央部を通り東に至る路線です。青桜管区のほうでは既に運行も開始しているとのことなので、蒼星支社もさっさと建設を開始しましょう。 ではここで相変わらずのペイントクォリティな参考資料をご覧頂きましょう。青桜管区は立派に賑わってるのに蒼星支社のほうは森林ばかり…ってんなことはどうでもいいんです! 今回敷設する路線はスカイシティから青桜管区の銀星線の西端、下馬ノ野駅を結ぶ赤い経路です。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) こちらは敷設したばかりの銀星線のとある駅です。サテライトの通り一面森林ですね・・・というわけで、少し全裸待機してみましょう・・・ 銀星線各駅紹介 それでは全裸待機してお決まりの高層ビル無双と変貌した銀線線をスカイシティから順に追っていきましょう。 スカイシティ駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) こちらは空鉄本線の項目でも紹介したスカイシティ駅です。若干高層ビルの数が増えてますね。ここから北東へマップ中央を目指して線路は進みます。 橋 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) こちらスカイシティ駅のすぐ東にある橋です。特にコメントすることはないです、ハイ(自分でもなぜwikiに載せているのかわかりません・・・ 国立駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) そして川を越えて一つ目の駅です。2面2線の普通な駅ですが、スカイシティに近いことや快速停車もありなかなか大発展してくれました。あ、国分寺と立川に挟まれた某市とは一切関係ないですよw 鶴真駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) さて、こちらは退避設備もある鶴真駅です。普通のみの停車です。こちらの駅は裏技をフル活用して高速道路の真下に線路と駅を建設するという他地区に類を見ない(と思われる)構造になっています。(高速道路については後ほどw)おかげで高速道路とビルが駅を完全に飲み込んでて全く線路が見えませんねwというわけでハイカットした画像をもう2枚ペタリ。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) こちらは高層ビルをカットした状態です。線路の真上に高速道路があるのがお分かり頂けるかとw #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) そしてこちらが高速道路も消した状態の写真です。ようやく駅の全貌が見えましたねw見ていただければわかるように真ん中の2線にホームは無く退避しない場合も必ず待避線に停車します。 永瀬駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) 鶴真駅を出ると北に線路は方向を変え永瀬駅に到着です。こちらは2面2線の普通な駅(ぉ ここから地面の階層が一つ上がり、地上を走ります。 桐山台駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) こちらは蒼星支社第2主要駅という位置づけの桐山台駅です。2つの路線が交差するため4方向からひっきり無しに列車が入ってきては出ていきます。桐山台駅に関しては後ほど全ての路線が開業してから詳しく説明をするということで今はこのくらいにしときましょう(ぉ 八重樫駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) 駅前を展示場で固めて周りに高層ビルが1つもないという珍しい駅になりました。下町(?)のような駅をイメージしながら発展させたので自分ではまずまずのできと勝手に思っています・・・が、まだまだ空き地がたくさんあるため高層建築物ができぬよう気をつけなければなりませんねw 稲葉山駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) そして蒼星支社最後の駅がこちら。お隣は青桜管区になります。駅の北は斜面になっていてそこに収まるように2面3線の駅が建っています。しかし何故駅舎が北を向いているのか・・・その真相を説明するにはどうにも高層建築物じゃお邪魔なのでハイカット写真を見てみましょう。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) さて、こちらの画像で線路のすぐ横を道路が通っているのがお分かりいただけたでしょうか?道路があって駅舎の土地がなかったんですよね~ww道路を曲げれば済む話ですが、中の人は曲がったことが嫌いな誠実な人間なので道路を曲げるのはどうしても避けたかったらしく、駅舎を北側に建設するということで落ち着いたようです( 開発第二段階総括! というわけで銀星線の紹介は以上になります。全裸待機しただけに一面ビル無双でしたねwちなみに銀星線の駅名は某アニメと某アニメにちなんで名づけています。まぁわかる人にはわかるんじゃないですかね(上から目線 というわけでここでサテライトを見てみましょう。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) 全裸待機しただけあって空鉄本線と銀星線の沿線が真っ赤に、逆に北部はいっそう森林が生い茂る結果となりました。とりあえずこれで南部の開発は概ね完了というところですかね。というわけで次は北部の森林地帯を攻めていきたいと思います。サテライトを見てもわかるように幾つか白い線が北に向かって伸びてますねw 開発第三段階 水竜川線 海沿いの開発も大方終わり、ついに北部の森林伐採の時がやってまいりました。ここで毎度のことながらサテライトをご覧下さい。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) 先ほどご覧頂いたサテライトに丸印をつけてみただけです、ハイ。それいがいなんも変わってません(しかも安定の手抜きペイントクオリティー♪既に気づかれていた方もいられるでしょうが、何か白い線が飛び出てますね。こちらが今回敷設する水竜川線です。スカィシティ駅のある三角州から桐山台駅(マップ中央の丸印)への輸送は既に銀星線がその役割を担っています。それでは、今回の路線はどのような経路を通るのでしょうか…? #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) ここで懲りずにまたサテライトです。しかも先ほどご覧頂いたものの一部を青く染めてみただけです、ハイ。それ以外なーんも変わってません(しかも安定のペイント(ryそれはさておき、路線の名前が水竜川線なのですからどこかに水竜川があるはずですよね?その水竜川がこの青く染まった部分です。青く染めてみると竜っぽく見えたり…しますよね?ねっ???(ぉ まぁ路線名は丁稚クラスさんが考えたので由来は不明っす☆(ぇさて、それでは開発後の各駅の紹介の前に森林伐採前(開発前)を少し覗いてみましょう。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) こちらは森林伐採される前の荻田駅の様子です。線路と駅が木に隠れてよく見えませんね。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) こちらも森林伐採される前の伊和奈駅の様子です。銀星線の項にて紹介した蒼生支社第二主要駅(という位置づけ)・桐山台駅の少し北に位置しますが、相変わらずの森林無双です。 さて、銀星線同様期待通りの森林無双です。しかし、水竜川線は銀星線と違い単線(一部複線)での建設となります。というわけで今回は銀星線のような乱開発は行わずに、森林を残しつつローカル線をイメージした建設していこうと思います。 水竜川線各駅紹介 3行ほど前に「森林を残した開発」などと宣言しましたがご覧の有様になってしまいました(意味深 スカイシティ駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) さて、3度目の登場、スカイシティ駅です。いい加減書く事がなくなってきました(ぉ 駅の構造上、水竜川線は全列車1~4番線(1階)発着となります。 奧井町駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) スカイシティ駅のある三角州の北部に位置します。2面3線構造で、3番線は折り返し用です(詳しくはダイヤ紹介にて) 開発できる土地が少ない上に高速道路が線路の頭上を横切っていてなかなかカオスなことになっています。因みに「奥」ではなく「奧」が正式な名前…などという細かいことはどうでもいいですねw元ネタは東京にある某駅です。 入間駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) 水竜川を越えたところにあります。2面2線のふつーな駅です。駅前は遊歩道などで整備されています。スカイシティ駅と近いだけに相変わらずのビル無双です。元ネタは関東の某所です。 五街駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) そして入間駅からさらに北に行ったところに五街駅があります。ここからは進路を東に変え、複線から単線になります。そしてこちらの駅は面白い構造をしている…のですが、ビルが邪魔で見えませんね。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) というわけでハイカットバージョン。何やらよくわからないホームがあったり、よ~くみると2番線だけ3両分しかなかったりと、裏ワザ使いまくりの奇妙な駅になっています。詳しくはダイヤの説明の時に纏めてしたいと思います。因みに元ネタはというと関東のやっちまった某地名を少しいじりました(ぉ 荻田駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) さて、ついに単線区間に突入し、そこにはのどかな田園風景が広がる…と思うじゃん?神(com)のせいで高層マンションやらスタジアムやら展示場やらで盛大に賑わっちゃいました!(ダメじゃん 駅舎なら高層物件は建たないという神話も見事に崩れ去りました。 来夏原駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) 快速も停車する小夏原駅。駅北部には遊園地が広がっていてとても賑わっています。南部はマンションA無双になっていまいましたが、たまにはそういう町並みもいいんじゃないですかね(ぉ 伊和奈駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) こちらも気づいたら高層マンションが建っていました…第二主要駅である桐山台駅の近くなので仕方ないと言えば仕方ないのですが。駅前の低層物件と画面下にチラリと映る高層物件がなんともシュールな光景を生み出しています。 桐山台駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) 二度目の登場、桐山台駅です。銀星線と交差しています。前回登場の時と比べてもビルの数も増え、一大都市へと成長しました。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) そしてこちらがハイカット仕様の画像です。画面北へ行くと水竜川線・伊和奈駅、西へ行くと銀星線・永瀬駅、南へ行くと銀星線。八重樫駅、東へ行くと水竜川線・美智留駅となっています。南から西(銀星線)や北から東(水竜川線)へ抜ける列車はもちろん、五街・小夏原方面(北)から八重樫方面(南)やスカイシティ・永瀬方面(西)から美智留方面(東)へと抜ける列車など様々な方面へ列車が運転されていることから複雑なポイント設定となっています。また、ビルに囲まれながらも駅を一望できると観覧車も人気なようですよ。 美智留駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) 桐山台駅から見て北東の台地に位置します。資材搬入が遅れたことから駅の周りの大部分が畑となってしまいましたが、これはこれで面白い光景だったのであえて残してみました。 千里駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) 道路を中心にマンションが数件並んでいます。まさに私が作りたかった町並みですね!!!(本当は荻田駅や伊和奈駅もこんな感じにしたかったのですが…)5両編成の列車が写っていますが普通のみ停車のため3マス駅となっています。因みに読み方は Chisato ではなく Senri です。元ネタの某キャラは Chisato ですが読み方は大阪府にもある Senriです。 皐月ヶ原駅 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) 蒼星支社最後の駅がこちら。お隣は青桜管区になります。駅前には交番やコンビニが数件あるだけののどかな風景となっています。ほかの駅が思いのほか発展してしまっただけに、田舎風の街並みを作ることができてよかったです。当たり前と言えば当たり前ですが平日の乗降者数は1300人で蒼生支社内で一番少ないです。発着本数は8本と二十里駅の5本より3本も多いんですけどねぇ。 開発第三段階総括! 以上、水竜川線の紹介でした。単線区間が多くあまり重要でなさそうな路線ですが、ほかの路線からの直通電車が多く空鉄各地区を結ぶ上でとても重要な路線になっています。単線なのに直通列車が多いせいでダイヤ設定に苦労したのもまた事実ですが… 開発前に「今回は銀星線のような乱開発は行わずに、森林を残しつつローカル線をイメージした建設していこうと思います。」とか偉そうなこと言っておきながら実際森林が残ったのは美智留駅~皐月ヶ原駅ぐらいでしょうか…やはりA列車で田舎の街並みを作るのは難しいですね!(←開き直った 因みに水竜川線の駅名の元ネタはというと、3駅が関東の地名、3駅が某アニメ、3駅が某アニメとなっています。「五街」だとか「小夏原」だとか「千里」なーんて聞くとわかる人にはわかるんじゃないでしょうか(ぉ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) こちらが水竜川線開業後、数年全裸待機したサテライトです。水竜川の東側は真っ赤にそまりました!これで青桜管区側の接続地点は全て完成しましたね。さて、東側が完成したということは…次はどこの開発に着手するかもうお分かりですよね?そうです!未だに森林無双、サテライトを緑色に染め上げている水竜川の西、芦摺支社側です。芦摺支社には空鉄マップ唯一の空港もあり、群青本社へのアクセスにも避けては通れない地区です。いったいどのような街になるのでしょうか!?(ってか未だに空鉄本社と繋がってなかったのよねw) 開発第四段階 もっと西へ。もっとニシへー。 少し前にいつも通り南海電車の某駅で電車を待っていると、ふと一枚の広告に書いてあった「もっと南へ。もっとミナミへー。」という文字が目に入り、どうも脳裏から離れなかったのでそのままインスパイアしてみましたw因みに南海電車の標語にある「南」と「ミナミ」はそれぞれ「和歌山」と「難波」を指し難波~和歌山を結ぶ南海電車にピッタリの標語となっていますが、空鉄の「ニシ」にはこれといった意味はないですハイ。強いて言えばマップのニシ側に位置する空鉄本社を担当するNis(ニス)さんと音が似ていることぐらいでしょうか(ぉ さて、あまりネタにしてると怒られるのでとっとと開発を始めてます。 画像に記された黄点が月日港駅、青点が五街駅になります。今回は月日港駅と五街駅から西に1駅ずつ延伸していきます。それでは早速、五街駅から延伸してきましょう! 御麺・隅間線の延伸 (隅間駅の開業) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (五街駅4.png) というわけで五街駅にやってまいりました。少し見づらいですが、写真中央に五街駅が見えますね。五街駅を中心に3方向に線路が伸びています。東へ伸びる単線が水竜川線・小夏原方面、南西へ伸びる路線が水竜川線・スカイシティ方面です。 そして北西へ伸びる路線が今回注目する御綿・隅間線です。 …と、言っても蒼生支社内にある御綿・隅間線の駅の数は五街駅合わせてたったの2つ… というわけで… 御綿・隅間線を一望できる航空写真を作ってみたw 右下に(かろうじて)見えるのが五街駅、中央のタワーのすぐ隣にあるのが御綿・隅間線2つ目の駅、隅間駅です。 隅間駅は2面3線構造で、手前から1番線となっています。芦摺方面への列車 は1番線から、スカイシティ方面への列車は3番線から発車します。2番線はというと、深夜は貨物列車の折り返しに、昼間は寝台急行の留置場所として使われています。 また、街並みも五街駅周辺のようなビル無双にはならないよう駅舎にしてみました。(お陰でマンションA無双になりましたが…) そして隅間駅周辺で特に異才を放つのがなんといってもスミマツリー!一見ここはマップの端くれに見えますが、実は空鉄全体で見るとほぼ中央に当たります。なんでもここから空鉄マップ全域にテレビやラジオが流されているとか。 空鉄本線の延伸 (天海駅の開業) 御麺・隅間線を芦摺支社側まで延伸したところで、次は空鉄本線を月日港駅から西に延伸し芦摺支社・南本町駅と接続します。途中駅は蒼生支社側に一つ設置します。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) それではここで一枚の写真をご覧頂きましょう。こちら、どこかというと月日港駅付近です。川を隔ててスカイシティ側は大都会なのに、反対側(春香町地区)は一面森林のド田舎!まさにどうしてこうなったΣ(゚д゚lll) こうなってしまったのには過去にちょっとした出来事があったせいです。その出来事はというと… (以下支社長の妄想が入る) ※妄想なので読むか読まないかはご自由に※ むかーしむかし、あるところに天海村と南村があったそうだ。そんな長閑で小さな2つの村にも開発の波が押し寄せ、鉄道が敷設されることとなった。また、2つの村を合体して春香町とし新たな都市計画を策定することとなったのである。しかし、ここで一つの問題が発生。春香町の中心となる春香駅をどこに設置すうるかということだ。旧天海村と旧南村の中間に設置するという中立派はごく少数で、どこに駅を設置するかで天海村・南村住民同士の大論争となったのである。さらに、空鉄蒼生支社と芦摺支社が丁度天海村と南村を境に分かれていた経緯もあり、蒼星支社長は天海村(*1)、芦摺支社長は南村(*2)に肩入れし事態はさらに泥沼化。蒼星支社長と芦摺支社長の謎の言い争い(*3)も始まり、開発計画にも遅れが生じ始めたのである…事態を見かねた空鉄だいひょ・Nis氏が奥義「ニスる(*4)」を発動、暴徒と化していた天海村・南村の住民らを鎮圧。さらに蒼星支社長・芦摺支社長も開発が遅れていると青桜管区・丁稚クラス氏からこわぁ~いお叱り(*5)を受け春香駅を天海村と南村の境に設置することで合意したのである。 そんなこんなで、春香町の中心駅となる春香駅が無事開業したわけである。これで旧天海村も大発展!…とはならなかった。南村派である芦摺支社長は当然ながら春香駅から旧南村のある西へ向かって延伸、複々線で建設した甲斐もあり旧南村は高層ビルの立ち並ぶ大都市へ。一方で旧天海村はというと、春香駅とスカイシティ駅という2つのターミナル駅に挟まれながらも)芦摺支社長は春香駅から西に、蒼星支社長はスカイシティから東に開発を開始したがためにまさに陸の孤島状態に…その後も開発の手が加えられることもなく集落の住民は近隣の都市へ流出し村は消滅、そこには森林のみが広がっているのであった… こちらのサテライトをご覧頂ければわかる通り、旧天海村はスカイシティ駅と春香駅の丁度あいだに位置する。 ※妄想終わり※ で、こちらも隅間駅同様に開発後の航空写真を作ってみましたので、そちらを見ながら簡単に説明を加えてきましょう。 水色の列車(フライトアロー)付近が三角州にある月日港駅、中央を流ている川が水竜川、そしてやや上にある4線の駅が天海駅です。スーパーホーク・フライトアロー以外の全列車が停車します。また、蒼星支社内のみを走る貨物列車(愛称 Super Soseji Cargo)はこの天海駅で折り返します。 開発第4段階総括 それではここで、隅間駅・天海駅開業後の簡単な蒼星支社内の路線図を見てみましょう。 ハイ、こんな感じです。元々業務用だったものなので、隅間駅・天海駅のフォントが違うとか、表題が見切れてるとかいうことは気にしてはいけません(ぇ 赤線…空鉄本線(支線) 黄線…銀星線 紫線…水竜川線 青線…御麺・隅間線 となっています。 さて、当初予定していた路線はすべて建設終了です…が! 若干編成数が余ってしまったのと、開発余地のある土地を発見したのでそこへ向かって最後の延伸です! 開発第4.5段階 春香なる郷へ… ※お詫び:「春香」ではなく「遥か」の間違いでした。(ゝω・)テヘペロ 遥華峡線 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) ご覧の用に水竜川の北側に若干土地が残っています。列車数や路線の関係で右側は開発せずに森林のまま放置し、左側の土地へと線路を伸ばします。 しかし、サテライトを見れば一目瞭然、 木 しかありません。こういう時はお約束のアレ… #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) そう、温泉街!!!!! (温泉宿と別荘をチョコチョコ植えて「はい、温泉街♪」って言えばちゃんと開発したように見えるからホント温泉街っていいよね!使いやすいよね!!すばらっだよね!!!) 水竜川線との接続駅である小夏原駅~遥華郷駅を結ぶ短い路線です。(空鉄一短いかな?)列車は2種類あり、遥華郷駅~小夏原駅間をピストン輸送するものが1日2往復、五街駅から小夏原駅を経由し遥華峡駅へと向かうものが1日1往復の計3往復となっています。前者が1両編成、後者が2両編成となっています。なので航空写真に写っている列車はピストン輸送するほうですね。 また、川の対岸同士を結ぶ道路がありません。が、山に向かって北に伸びる道路が一つあります。じゃあこのトンネルの先には何があるんだよって?それはあなたの想像しだい…ま、トンネルの先が明かされていない現状では、車でのご来館は難しそうなので是非とも遥華峡線をご利用ください♪ さて、以上で蒼星支社の開発は終了です。長かったですねぇ~(投稿期間的な意味でも というわけで、次項でダイヤや合同開発の目玉である各種列車などについて詳しく説明していこうと思います。 開発第5段階 ダイヤ設定 それではまず始めに、蒼星支社内の路線を纏めてみましょう。 ・空鉄本線(芦摺支社~天海駅~夏目沢駅~青桜管区) ・空鉄支線(柚梨崎駅~二十里駅) ・銀星線(スカイシティ駅~稲葉山駅~青桜管区) ・水竜川線(スカイシティ駅~皐月ヶ原駅~青桜管区) ・御麺・隅間線(五街駅~隅間駅~芦摺支社) ・遥華挟線(小夏原駅~遥華峡駅) こんな感じですね♪ これだけではイメージが湧きづらいと思いますので、ここでだいひょ(Nisさん)製作の路線図をば。 実に素晴らしい路線図ですね。わかり易すぎて目から涙が出そうです(ぉぃ スカイシティ駅は空鉄一のターミナル駅という設定を考慮して、全ての列車がスカイシティ駅を経由するようなダイヤ設定にしてみました(一部の$$厄介な$$快速列車は例外です)。 それではこの路線図を元に各路線についておさらいしていきましょう。 空鉄本線・支線 空鉄の主幹路線になります。元々は二十里駅付近の工場団地からスカイシティ付近への豆腐(←所謂資材のことである)供給のために建設された貨物路線でしたが後に旅客化された(という設定)。その後柚梨崎駅から青桜方面へ延伸され、柚梨崎駅~二十里駅は本線から外される格好となりました。 空鉄本線の蒼星支社区間(以下蒼星線)は他地区と比べても駅間が長く(ゲーム内で20~25マス基準)、その分駅数も少なくなっています。4社を結ぶスーパーホークなどのフラッグシップ特急から寝台特急蒼穹まで、様々な列車が通る蒼星線ですが、駅数が少ない分それらの列車が停車する駅も少なく、スーパーホーク(路線図赤線)はスカイシティ駅のみ停車、蒼穹(路線図紺線)は蒼星社内完全通過となります。 柚梨崎駅~二十里駅を結ぶ支線区間は芦摺支社とを結ぶ特急ハルカエクスプレスと普通の2種類の列車が走ります。普通列車は全て本線に直通し、スカイシティ駅まで運行されます。前述した貨物列車のスジを旅客に転用した(という設定です)。 銀星線 スカイシティ駅から蒼星・青桜地区の中心を走る路線です。蒼星区間は快速・蒼星路快速・くっ間快速・特急セントラルエクスプレスが走ります。棚端方面はもちろんのこと、華厳温泉方面へも銀星線の役割は大きく、スカイシティ駅から水竜川線を乗るのに比べると銀星線経由・桐山台駅乗り換え経路の方が大幅な時間短縮となります。 水竜川線 スカイシティ駅から水竜川の脇を走る路線です。御麺・隅間線と線路を共用するスカイシティ駅~五街駅以外は全線単線です。スカイシティ駅~桐山台駅は銀星線を利用したほうが大幅に移動時間が短くなるので桐山台駅での乗り換え客が多く、スカイシティ駅~桐山台駅は3両編成の普通列車と特殊な経路を走るくっ間快速のみが走ります。反対に桐山台駅~華厳温泉駅は芦摺・蒼星方面と華厳温泉を結ぶ重要な経路であるため、観光需要を取り込むべく銀星線を経由し空鉄本線へ直通する蒼星路快速が走ります。なお、普通列車はこちらも変わらず3両編成です。 御麺・隅間線 五街駅~御麺駅を結ぶ短い路線です。蒼星支社管轄は五街駅・隅間駅の2つのみになります。普通列車とくっ間快速が走ります。普通列車は全列車水竜川線に直通しスカイシティ駅まで運行されます。くっ間快速は五街駅北部にある短絡線(写真)を走るため、五街駅は経由せず走ります。この短絡線によりスイッチバックする必要がなくなった分、乗り換えする上で不便だとの声もあるとか無いとか。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (短絡線.png) くっ間快速専用短絡線 遥華挟線 小夏原駅~遥華郷駅を結ぶ短い路線です。列車は2種類あり、遥華郷駅~小夏原駅間をピストン輸送するものが1日2往復、五街駅から小夏原駅を経由し遥華峡駅へと向かうものが1日1往復の計3往復となっています。前者が1両編成、後者が2両編成となっています。また、五街駅にはこの路線からの直通列車を留置する場所が無かったため、苦肉の策で五街駅に車庫を増設しました。 各路線のおさらいは以上です。 それではここで、水竜川線と御麺・隅間線の分岐点である五街駅の一日をご覧頂こうと思います。 動画建設中 コメント欄 お久しぶりです。いやー100年後とは乙です(笑)1兆5000億逝くんですね! ていうか社長死んだのでは(121歳ぐらい!?) -- イッシー (2012-03-02 20 12 14) 時間の流れというのは作者が変えることができるのだよ。 さすがに1.5兆円もあれば倒産はないでしょうw -- 白銀会長 (2012-03-02 20 43 09) 都市情報の文字が「101時点年での情報」となっていましたが、意味を理解するのに差し支えないかと思いますのでご了承願います。 -- 白銀会長 (2012-03-03 09 25 05) 100年過ぎても秘書のおねーさんの美しさは(ry てか、1.5兆円あっても「いばら」をなめると、即倒産するわよ、うふふ(キラーン☆ -- だいひょNis (2012-03-03 13 34 46) 私はチミ(Nisさん)のようにおねーさんの美しさには惑わされずに、的確な判断のもとで経営することができるのだよ(フフフフフ ま、開発を開始するときには豆腐チートはできなくなる(港を撤去する)ので、少しばかりは気をつけて経営していきますw -- 白銀会長 (2012-03-06 20 01 07) なんとバチあたり(?)な記述がw まあ、いいわ蒼星支社の支社名ネタで一つ思いついたもんね(青桜のどっかで発表予定w)という冗談はさておき、ウチの地区に届いた豆腐は湖の温泉地の料理に使わせていただきますw そういえば将来の旅客港ですが、非公式航路として蒼星支社〜美浜港という航路ができるのだろうかとテキトーに予想してみるw -- 丁稚クラス (2012-03-06 20 09 44) お久しぶりです -- tokyoloopline (2012-03-08 23 13 33) 豆腐売りだけで1兆はすごいです。 いばらの道でも頑張って下さい! (コメントミスで2段になってしまいました。スミマセン。) -- tokyoloopline (2012-03-08 23 18 34) 豆腐を支給してあげてるのに、罰当たりとは失礼なw美浜~蒼星は考えたことなかったやw ってか豆腐だけで1兆円になったのも、お隣の丁稚クラスさんが材料として豆腐を高く買ってくれたからですよw -- 白銀会長 (2012-03-09 17 14 48) 白銀会長さん、そんなことばっかりしてたら丁稚クラスさんとNisさんに××されますよ! -- だいひょNisさんと丁稚クラスさんの威を無許可で借るイッシー (2012-03-09 21 55 02) Nisだいひょはともかく丁稚クラスせんせーに××されるのは…おお、怖い怖いww ってか開発が全く進んでないなんてこと…は全く無いんだからね!(汗 -- 白銀会長 (2012-03-13 19 40 24) 100年で二度の株併合、ほとんどが損益率-98%…これはひどいw でも、この後の乱開発(?)で二度の株分割までいったら、面白いですね。 -- Nis (2012-03-26 16 41 49) スカイシティ駅の名前の由来はやっぱり…アレですか?ww どうなるのか期待してみますww -- tokyoloopline (2012-03-26 19 10 41) 株ですが「1株」だの「10株」だのが混じっていると、株主優待をうけているかなどの管理がめんどーなので全て売却して買いなおしましたw スカイシティ駅の由来は会社名からお察しくださいw -- 白銀会長 (2012-03-28 12 18 12) チミ、私をそんな扱いをしてて、いいのかな?w てか、○○@○キャラで、すごいことするわよ、うふふ(キラーン☆ -- だいひょNis (2012-04-03 17 12 08) チミが「すごいことするわよ、うふふ(キラーン☆」と言って凄かった試がないのだが~ ってか春香さんだけは松木にしちゃ駄目よw -- 白銀会長 (2012-04-03 17 22 52) いばらの乱開発って、売却黒字になる物件はほとんど無いですよねw -- 鉱業から観光へで苦労中の546 (2012-04-03 17 31 06) 金に物を言わせてたとえ売却損が20億円だろうがほいほい売っていますw おかげで売薬損が大変なことになってますが、それでも年300~200億円は利益が出ていますよ~ -- 春香誕生祭でワッホイワッホイしてとっても疲れている白銀会長 (2012-04-03 17 35 59) 最近アニメキャラ駅が順調に浸透してますねww(←人の事をどうこう言えませんがw)今後どうなるかが楽しみですw これからも開発してワッホイワッホイしてくださいねw -- 同じくわっほいし過ぎたtokyoloopline (2012-04-18 21 02 47) さすがアニメ♥白銀クォリティっすねw 本社もツッコミに負けぬよう(?)、がんばらねばw -- Nis (2012-04-24 16 16 26) こちらの空鉄本線は駅間が長くて(?)いかにも本線らしいですね。 てか、こんぐらい(アニメネタのこと)では追放なんかしませんよ、きっとw -- 丁稚クラス (2012-04-24 16 59 44) 足摺支社、青桜管区共に駅間がかなり短く少し焦り気味の私でございますw 余談ですが白銀急行では20マス、空鉄蒼星では24マスを目安に作りました。足摺支社、青桜管区の2倍以上の長さですねw 因みにとある春アニメにはまったのでアニメ色は濃くなりますよ! -- 白銀会長 (2012-04-28 17 20 22) すげー -- 名無しさん (2013-04-02 16 17 02) ↑↑レールガンですよね -- 名無しさん (2013-05-09 18 55 49) 名前 コメント ▲上へ移動
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親の顔を見てやりたい ある森の奥にひとつのゆっくり里があった。 通常、ゆっくりは家族単位でバラバラに暮らす。 ゆっくりが群れを形成するためには、中心となる存在が必要となり、その存在の影響力が群れの規模を決定する。 最大規模となるのは言うまでもなくドスまりさの群れだ。 ドスはその武力、統率力に加えてゆっくりを集めたがる傾向があり、ドスあるところにはほぼ必ずゆっくりの群れがある。 だが、ごく稀にだがドス以外のゆっくりが長となって群れを形成することがある。 この群れはゆっくりえーきによって治められていた。 えーきは『仕切りたがり屋』な性質があり、そういう点では群れを形成しやすそうだが、 実際にえーきによる群れが発生することはほとんどない。 ドスまりさのような武力がないからである。 武力がないものの言うことなど誰も耳を貸しはしない。 この群れも、もともとはドスまりさが治めていた。 だが、そのドスは人間たちとの外交にしくじり、殺されてしまったのだ。 ドスは人間にも勝てる(ことがある)という卓越した能力を持っているが、かけひきに関しては全然駄目としか言いようがない。 そうして群れは散り散りになったのだが、えーきを中心に何家族かのゆっくりが集まり、縮小再形成された群れが発生した。 かつてドスはこのえーきを自分の片腕として、裁判官として起用していた。 普段から「えーきの言うことをドスの言うことのようにゆっくり従ってね」と含めていたので、ドス亡き後もえーきに従い続けるゆっくりが残ったのだった。 ともかく、このえーきはドスの威光のいくばくかを継承することに成功したのだ。 希少種といえど通常種よりわずかに知能が優れている程度である。 到底ドスのようにがっちりと群れをまとめ上げることなど到底できはしない。 えーきは日々裁判に忙殺されていた。 群れのゆっくりたちはドスから継承したえーきの掟を破り、揉め事を起こし、しばしば争いあった。 とはいえ、えーきが裁きを行えばゆっくりたちもとりあえずは従い、 えーきの判決に異を唱えるものも有罪とされたゆっくり以外にはほとんどいなかった。 ゆっくりたちがこの手の事柄に極めて疎かったためであった。 ゆっくりたちは善悪の概念が曖昧だ。ゆっくりできることが善で、ゆっくりできないことが悪、そんな程度のものだ。 だからえーきに反論しようにもその根拠がない。抗弁しようがないのだ。 しかし、その日の裁判は普段と様子が違っていた。 被告人は群れのゆっくりではなく、外からやってきた見知らぬゆっくりだったからだ。 「だぜぇぇぇぇぇぇぇ! だぜぇぇぇぇぇぇぇ! でいぶをごごがらだぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 森の開けた場所、中央に開いた穴の中にれいむ種ゆっくりが囚われている。 穴の側にはえーきと護衛のゆっくりたちが控えている。 群れのゆっくりたちは少し離れて取り巻き、裁判の成り行きを見守っている。 そのれいむは大きなゆっくりだった。大きいというか太ましいというか……。 れいむは身をもがき、涎を吐き散らしながら出せ出せと喚き散らしている。 「静粛に! 静粛に! これよりゆっくり裁判をゆっくり開廷します!」 「だぜぇぇぇぇぇぇぇ! だぜぇぇぇぇぇぇぇ! 穴がらだぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 れいむ以外は押し黙った。 「被告見知らぬれいむは、この里に押し入り、里のありす一家六ゆを殺害し、食料と宝物を強奪しました。 群れのゆっくりたちの証言からこのことは明白です。被告ゆれいむ、この事実をゆっくり認めますか?」 「ふん! あのありすがグズなのが悪いんだよ! ゆっくりさっさと食べ物を頂戴ね、宝物も頂戴ね、ついでにおうちを明け渡してねっていっただけだよ! れいむがよこせっていったらさっさと渡さなきゃだめでしょぉぉぉぉぉぉ! かわいいれいむがゆっくりできなくなるでしょぉぉぉぉぉぉ!」 「被告ゆれいむ、あなたはなぜそのような凶行に及んだのですか? あのおうちも財産もありす一家のものであり、あなたには一切手出しする権利はありませんよ?」 喚き散らすれいむの醜さに顔をしかめつつも、えーきは努めて冷静な声色で動機をたずねた。 「れいむちゃんとおうち宣言したもん! みんなに聞こえるように大きな声でおうち宣言したもん! ここはれいむのおうちだよ! グズどもはゆっくりさっさと出ていってね!ってね! おうち宣言したんだからおうちも中にあるものもぜーんぶれいむのものに決まってるでしょぉぉぉぉぉぉぉぉ!? そんなこともわからないの? ばかなの? しぬの?」 れいむの傲岸不遜ぶりにえーきは吐き気がする思いだった。 (これほどのゲスがこの世に存在するなんて……。どうして通常種からはこういうゴミクズが生まれるんだろう……) えーきは内心では通常種(れいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりーなどの個体数が多いゆっくり)を見下していた。 通常種は希少種(えーき、ゆうか、かなこなどの個体数が少ないゆっくり)に比べて知能が低く、掟を破りやすいと考えられていたからだ。 以前仕えていたドスまりさもしばしば通常種のことで愚痴をこぼすことがあり、えーきもドスと同意見だった。 里で問題を起こすのはほぼすべて通常種だった。まったく命令を聞かない、あるいは聞いた振りをして実際には従わないゲスゆっくりたちも、ほぼ必ず通常種から発生した。 通常種は劣等種──希少種の間では多かれ少なかれ共通認識となっていた。 しかし酷いゲスであることを除いても、このれいむには特異な点が多かった。 まず体が大きいこと。これは相当栄養が充実しているということである。 おそらくは今回のありす一家のように出会ったゆっくりから食料を強奪して回った成果なのだろう。 このれいむの余罪は相当なものと思われる。 またもうひとつは喧嘩が強いこと。 ありす一家はこの群れの中でもかなり屈強な部類に入った。 そもそもありすという種自体、レイパー化現象が示すとおり、潜在的に体力に優れた種である。 しかも、このありす一家は巣立ちを控えたほぼ成体のゆっくり姉妹が四ゆもいたのだ。 れいむの証言が正しいなら、れいむは最初におうち宣言をした。 ということは不意打ちではなく、正面からの戦いでこの一家六ゆを皆殺しにしてのけたということになる……。 このれいむを捕らえられたのは、えーきが策を弄したおかげだった。 囮のゆっくりをもって甘言で惑わし、落とし穴にはめたのだ。 単に真正面から捕り手を放っていたら返り討ちにあったかもしれない。被害が出ていたことは間違いないだろう。 通常種といえども無駄に損傷させるのは知的なえーきの好むところではなかった。 この更正など到底不可能であろうゴミクズゲスのれいむをすぐさま殺さず、裁判にかけたのは理由があった。 えーきはこの異質なれいむの背後を知りたかったのだ。 「被告ゆ、あなたにも家族はいるのでしょう? あなたの家族が殺されることをゆっくり想像してみなさい。 殺されたありす一家の痛みがあなたにはわからないのですか?」 「家族ならお父さんがいるよ! すっごく強いまりさお父さんだよ! おまえらグズどもなんかゆっくりする間もなく叩き潰せるよ! 早くれいむを解放して、たくさん食べ物と宝物をくれないとお父さんとっても怒るよ! お父さんはれいむのことが大好きで、れいむをいじめるやつを全員すごくゆっくりできない目にあわせるんだよ! おまえら全員ゆっくり地獄逝きだよ! ゆふぇふぇふぇふぇふぇふぇふぇふぇ!」 家族の話を振ってみると、れいむはまるですでに助けられたかのように得意げに話した。 (まりさ?……まさかドスまりさじゃないでしょうね……) ドスは子供を産まないというが、養子ということもありえる。 いずれにせよ、このれいむの親まりさは相当なゲスであることが伺える。 そして、すっごく強いというのもはったりだとは言い切れない。ドスの可能性を抜きにしてもだ。その子供であるれいむがこれほど剣呑なのだから。 そのゲスまりさに被告ゲスれいむ以外にも子がいるのだとしたら……家族を形成していたならば……ちょっとした戦闘集団ということになる。 えーきは未知なる敵の姿を思い描いて戦慄いた。 (早急に対策を立てないと……最悪里を別の場所に移すことになるかも……まず敵の実態を調べて……) 「被告ゆの父は今どこにいますか? 参考となる発言を聞きたいので今すぐゆっくりこの場に出廷できますか?」 「れいむのお父さんはどこにだっているよ! いつだっているよ! 今すぐここに助けに来てくれるよ! お父さん! 早くゆっくり今すぐ急いでれいむを助けてね! このクズカスうんうん雑魚どもをマリスラでボコってズタボロにしてやってね!」 れいむはえーきへの暴言と父への嘆願を喚き続けたが、しばらく待ってもれいむの父とやらは現れなかった。 (本当にこの場にいるならすぐにでも現れるはず。父親の存在自体この出来損ないの妄想の産物なのかも。とりあえず周辺の警戒は続けさせて……) 「被告ゆれいむ、あなたはとてもすごくあまりに反省してなさ過ぎる。ゆえにあなたの罪は許しがたい。 判決! 被告ゆれいむは死刑! うんうん漬けの刑に処するものとする!」 「異議なし!」 「異議なしだぜ!」 「異議なしだよ!」 広場中に異議なしコールが沸きあがった。群れ全体がれいむの処刑に同意していることは明白だった。 「ゆあああああああああああああ! ゆああああああああああああああ! だずげでええええええええええええええ!」 「刑はこの場で即時ゆっくり執行されるものとする! 以上ゆっくり閉廷! この狂ったれいむからはこれ以上の情報を引き出せないと判断したえーきは、とりあえずゴミクズに当然の報いを与えてやることにした。 「ごごがらだぜぇぇぇぇぇぇぇぇ! おりでごぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 「死刑執行!」 前もって食いだめさせておいた群れのゆっくりたちが、れいむの囚われた穴に向かって一斉にうんうんを放出する。 「これでも食らえゲスれいむ!」 「うんうん地獄でゆっくり反省していってね!」 「ゆげぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! ぐざいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 穴の中には次第にうんうんが溜まっていき、れいむは大量のうんうんに押しつぶされる。 「ほれほれゆっくり急いでうんうん食べないと溺れちゃうんだぜぇ?」 「いい気味だね! ゲスに相応しいゆっくりできない末路だね!」 「ぐざいぃぃぃぃぃぃぃ! ぐざいぃぃぃぃぃぃぃ! おどうざんだぢゅげじぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 完全にうんうんに没すると、れいむの喚き声も次第に小さくなっていき、やがては完全に途絶えた。 (正義は為された……ゆっくりの神よ、このものの魂をゆっくり地獄で更正させたまえ……) 正義を執行するときほどえーきの心が満たされるときはない。 この世には過ちが多すぎる。 それは頭が悪く、神を敬わず、品性のない通常種ゆっくりたちに由縁する。 だが裁判で過ちが正せる。悪を制裁することができる。 いつかこの世からすべての過ちが駆逐されるとき……ゆっくりの天国が生まれるのだ。 ──えーきはそう確信していた。 夜、えーきは自分の巣穴の中で書類(といっても葉っぱに印をつけただけのものだが)を整理していた。 整理しながら明日予定されてる数多の裁判について考えをまとめていく。この世には裁かなければならないことが多すぎる。 だが、考えは次第にあらぬ方へと漂っていく。──処刑されたゲスれいむとその父親のことに。 (すべて取り越し苦労であればいいんだけど……) 念のため、里の警備は普段よりも厳重にしてある。 周囲に偵察ゆっくりを放ち、なにか少しでも変わったことがあるなら報告させることにしている。 これらのしたっぱたちは所詮通常種なのであまり期待はできないが……。 (もしれいむの父まりさがドスなら真っ向勝負での勝ち目はない。でも人間たちを炊きつけることができるかもしれない) 人間はドスをも殺したゆっくりできない連中だが、こういう目的でなら使えるだろう。 (人間はゲスなドスを殊のほか嫌うはず……。うまく潰し合わせて……) うまくいけば漁夫の利で人間の財産を得られるかもしれない。そこまでいかなくとも、生き残るための手段として悪くないはずだ。 (まあ、相手がドスであればの話だけれども……) ただのゆっくりならばいかにゲスであってもそれで人間を動かすのは難しいだろう。 もちろん、人間の村にまで来て畑でも荒らしたならば対応するだろうが……。 (あのゲスれいむ、あれほどのゲスなのに今まで生き残れたのは何故だろう?) あれほど傲慢なら誰かの不興を買って、遠からず報復されるはずだ、とえーきは考えた。 多少喧嘩が強くてもゆっくり一ゆの生存能力など限られている。あんな敵ばかり作るような生き方ならばなおさらだ。 (きちんとしたゆっくりの群れに会わなかった? 寛大な人間にしか会わなかった? 悪運が異様に強かった? やはり父親はドスなのだろうか? ドスに庇護されていた……今も? ならなぜ現れなかった?) れいむの証言から過保護な親であることが伺えた。ならば愛するれいむをみすみす死なせるとは思えない。 たとえ数の差で無謀と思われても必ず乗り込んでくるはずだ。──その場にいたのならば。 もしドスならば、あの場にいたのなら絶対にわかるはずだった。 極めて特異だがドスの中には他者から姿を見えなくさせる能力を持つものがいるという。 だが、その能力はゆっくりできない存在にしか通用しないのだ。──えーきの知っている伝承の通りならば。 (となると結論は……) あのれいむはかつてドスと思われるまりさに庇護されていた。 そのドスはすでに死亡していると思われるが、れいむはそれにも関わらず傲慢に振舞い続けていた。 愚かな通常種らしい行動である……。 えーきはそう結論付けた。やや希望的観測が入ってはいたが、あまり思い悩んでも仕方がない。 (でも、あのゲスれいむの親の顔が見れなかったのは残念ね。どんな醜い姿のまりさなのかしら……ゆふふふ!) 「さあてそろそろゆっくり寝ようかし……ん!?」 えーきの巣穴の中になにか丸いものが転がりこんできた。 対応する間もなく、丸いものは猛烈な勢いで煙を噴出しだした。 「なにこれぇ! 誰か! 誰か! 助けてぇ!」 えーきは助けを呼びつつ、巣穴から出ようとしたが、急激に動きが鈍くなった。 (うご……けな……い……、い……し……き……が……) えーきは目覚めると、まず自分が外に出ていることに気がついた。 どうやら里から少し離れた森のどこかのようだった。 また、蔦のようなものでかんじがらめにされていることにも気がついた。 「ゆぅぅぅぅぅぅ! ゆぅぅぅぅぅぅん!」 どんなに力をこめても動けない。 仰向けにされて、平らな石のようなものに紐でくくりつけられてるらしかった。 「よお、お目覚めか?」 ずいぶん上の方から声がした。 「ゆゆ! 人間さん!?」 声の主は人間だった。 「あ、あの……えーきに何か御用ですか?」 賢い希少種であるえーきは人間は怒らせないほうがいい存在だと知っている。 無駄につっかかって怒りを買う愚かなゲス通常種とは違う。 「なにが御用だゲスカス饅頭!」 「ゆひぃ!」 人間は唐突に怒鳴った。えーきは恐ろしさに餡を吐き出さんばかりだ。 「こいつを見やがれ!」 そうして人間がえーきにつきつけたのは……リボンだった。 かなり臭いリボンだった。 「こ、これは……!? まさか!」 それは今日処刑されたゲスれいむのリボンだった。 通常よりも大きめな上に、うんうん塗れになっていたのだからすぐわかった。 「このリボンの持ち主を殺したのはおまえか?」 「は……はい、えーきがやりました……」 実際にはえーきの従者たちが下手人とも言えたが、えーきは素直に答えた。 そのようなまぜっかえしはこの人間──怒りを湛えた危険極まりない──を無意味に刺激するだけだろう。 「人間の飼いゆっくりだとわかってやったのか?」 「か、飼いゆっくり!?」 思わぬ成り行きにえーきは絶句する。あのれいむが、あのゲスれいむが飼いゆっくり? 一体なんの冗談だというのだろうか? 「ちゃっちゃと答えろ!」 「い! いいえ! いいえ! 知りませんでした!」 「知らねえわきゃねえだろ! バッヂがついてんだろが!」 「ゆええ!?」 人間が示して見せたリボンにはたしかに金のバッヂがついていた。 かつて村と協定を結んでいたドスの里に属していたえーきは、それが何なのかわかった。 飼いゆっくりと認められたゆっくりにのみ与えられる印だった。 「そ、そんな……」 よく調べれば見つけられたかもしれなかったが、あのれいむは落とし穴にはめられたまま裁かれ、処刑された。 わざわざ穴の中に降りていって調べるものがいるはずもない。 「まあ、普段は偽装してるからぱっと見じゃわからんかもしれんが、よく調べれば必ず見つかったはずだ。 おまえら饅頭どもは飾りにやたらうるせーからなぁ」 「ゆぅぅ……」 今更悔やんでも遅かった。 あのゲスれいむが特異な存在であることはわかっていたのだから、その身体も徹底的に調べるべきだったのだ。 「あ、あのあなたがあのれいむのお父さ……」 「ああそうだよ! あいつは俺の子供も同然だったんだぞ! どんだけ苦労して育てたと思ってんだ!」 よく見てみるとこの人間は頭につばの広い帽子を被っていた。──ちょうどまりさ種がつけてる飾りのような。 まさか『まりさお父さん』の正体が人間だったとは……。 そういえば、人間がゆっくりを飼うとき、馴染ませやすいようにゆっくりの飾りを模したものをつけることがあると聞いたことがある。 『ぶりーだー』と呼ばれるものたちがそういう手を使うらしい。 「な、なんで飼いゆっくりが森をうろついているんですか!?」 えーきがもっとも解せない点はそこだった。飼いゆっくりとは人間の暖かく安全なおうちでゆっくり過ごすものと相場が決まっていた。 「人がどうゆっくりを飼おうと勝手だろうが! てめえ人間様に意見すんのか!?」 「い、いえ! でも、それじゃあのれいむはゲスいえ! ゲスなゆっくりに人間さんのれいむがいつ殺されてしまうか……」 「ああ、たしかに殺されたな。ゲスなおまえらにな! ……野に放しているといっても、普段は常に監視している。おまえらには理解できんだろうがこのバッヂにそういう機能があるんだよ。 だが、あのときは不意に受信機が故障したんだ……やっと修理してれいむを探し出したと思ったら……」 人間は小刻みに震えている。 可愛がっていた飼いゆっくりを見つけたらうんうん漬けの死体となっていた。──えーきは人間の怒りのほどを想像して総毛立つ思いだった。 れいむが言っていた『お父さんはどこにでもいる。いつでもいる』は妄想ではなかった。本当のことだったのだ。 気がついたときにはすでに手遅れだったが。 「で、なにか言いたいことはあるか?」 人間は瞳に強烈な殺意を湛えていた。 直視しがたいものであったが、えーきは勇気を奮い起こした。 抗弁する機会を与えたということは、まったく話の通じない人間というわけではないはずだ。 理を説くのだ。 あのれいむを殺さざるを得なかった事情を話すのだ。それしか生き残る道はない。 賢いえーきは人間の恐ろしさを知っていた。その気になれば自分だけでなく里をも滅ぼすかもしれないのだ。 戦ってはだめだ。話し合うのだ。 「あ、あのれいむは……その人間さんの飼っていたれいむは……すごくゲスだったんです!」 「俺のれいむがゲスだとぉ!」 「ゆひぃ! だ、だって群れのゆっくりをたくさん殺したんですよ! 食べ物を盗んでいったんですよ! まったく反省しなかったんですよ! えーきたちは被害者なんですよ! 公正な裁判をしてみんな処刑に賛成したんです!」 あなたのしつけがなってないせいだとも付け加えたかったが、そこまでの勇気はなかった。 「ハァ? 何いってんのおまえ?」 「ゆぇぇ?」 「ゆっくりを殺した? 食べ物を盗んだ? 私たちは被害者? それがなんだというんだ?」 「そ、そんな……」 この人間は悪人──ゆっくりでいうところのゲスなのだろうか? だとしたら何を言っても無駄だ。えーきは絶望に囚われた。 「おまえ、鳥が虫を食べたらどう思う?」 人間は唐突に奇妙な問いを放った。 「ゆえ? 鳥さんが虫さんをむしゃむしゃ? ……いえ、なんとも」 「じゃあ、その鳥を猫が食ったらどうだ?」 「ええ……よくわかりませんが……」 「理不尽だとは思わないのか?」 「当然のことだと思います……」 動物が捕食するのは当然のこと。人間はそんな当然のことを理不尽に思ったりするのだろうか? えーきにはわけがわからなかった。 「じゃあれいむも悪くないな。自然界では弱肉強食が唯一の掟だ。鳥が虫を食うようにな。おまえらもそうやって生きてんだろ? れいむに殺された雑魚ゆっくりどもの方が悪い!」 「そ、そんな! た、たしかに強い動物は弱い動物を食べるけど……でもえーきたちは仲間なんですよ!」 「同族同士で食らうことも普通にあるだろが! 人間だってそういうやつらがいるんだぞ。 おまえらゆっくりは人間よりお上品でお高級だって言いたいのか?」 「い、いえそんなことは! で、でも……人間さんが人間さんを殺したら悪い人間さんですよね?」 えーきはなんとか食い下がる。ここで言い負かされたらどんな理不尽な目に合わされるか……。 「ああ、そうだな。俺らの界隈ではな。で?」 「それはなんでなんですか?」 「簡潔に言えば、それが社会の法律だからだ」 「しゃかい……? あ!」 えーきは思い出した。社会というのは人間にとっての群れのようなものらしい。そうドスが言っていた覚えがある。 「それならえーきたちにも群れの掟がありますですよ! 人間さんの社会みたいなのがあるんですよ! あのれいむは掟を破った悪いゆっくりだったんです!」 「ふーむ。そういやさっき裁判がどうとか抜かしてたな。 なるほど、おまえらの群れには文明があり、法によって治められており、弱肉強食の自然界ではないと言いたわけか?」 「は、はい! たぶんそんな感じです!」 説得の糸口を見つけられえーきの心に希望の火が灯った。やっぱりえーきの話を聞いてくれる人間だったんだ、と。 「そうか……それじゃいよいよ許せねえな!」 「ゆぇぇぇぇぇぇ!」 「裁判とやらで、群れの総意とやらで俺のれいむを理不尽なリンチにかけたのなら……おまえらますます許せねえな!」 「な、なんでそうなるんですか! あのれいむはえーきたちに酷いことをしたんですよ! ゲスだったんですよ? 人間さんで言えば犯罪者なんですよ!」 「饅頭の分際でいっちょ前に人間の言葉でたとえてんじゃねえ!」 ひゅん、となにかが風を切った。 「ゆげぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 えーきのむき出しの底部に火がつくような衝撃が走った。 「ゆぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん! ゆぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん! ゆるじでぐだざいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 どうやら鞭のようなもので打たれたらしい。えーきはあまりの痛みに希少種のプライドも気品もかなぐり捨てて泣き喚き許しを乞うた。 「ふん、れいむのうんうんほどの価値もないクズが……。 とにかく、おまえらの裁判ごっこはとても公正とは言えん」 「で、でもえーきの群れの掟はドスが作ったんですよ! ドスは人間さんの村と協定を結んでいたんです! 人間さんも掟作りに参加したってことですよね!? だったら、人間さんにとっても正しい掟じゃないでしょうか?」 「協定か。……正しく運営されていたならそう言ってもよかろう。だが、そうとは言えない理由がいくつもある。 まず第一に、おまえらが裁いたれいむは本当におまえらに被害を与えたゆっくりだったのか? よく似た別のれいむ種だったかもしれんぞ? 証拠はあるんだろうな?」 「そ、それは……みんながあのれいむだって証言しました……」 ひゅん、再び鞭が風を切った。 「ゆんびゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「人間の社会でも誤認逮捕や冤罪はしばしばあるんだぞ! 貴様らゆっくりの証言など信用できるか! 物的証拠はねえのか? 髪の毛とか、表皮の破片とか、底部の型とかだ。リュウは? モンは? 何もないのか!?」 「わがんないでず!」 そのような科学的調査はゆっくりの文明レベルではあるはずもなかった。 「ほらな! 人間の社会でも偏見を持たれている人種の無実の人間が、いい加減な証言で何十年も拘留されたことがあったんだぞ! おまえらは、れいむ種は取り柄のない無能だから罪を犯すとか思ってんだろ? 俺のれいむは唾液が多めだったからそれで偏見を持ったんだろ? ハッ! 公正さのかけらもないたいしたリンチ裁判だな! だいたい、バッヂに気がつかないってのがありえないんだよ。証言は信用に値しない。捕縛後の取調べも杜撰そのもの。 おまえ少しでも怪しいと思ったゆっくりはなんでも速攻で有罪にしてんだろ!」 「でも、れいむ自身が罪状を認めたんですよ! 自分でやったんだって!」 「それは平静な状態で引き出した自白なのか?」 「ゆっ……」 「お前ら可哀想なれいむを取り囲んで、よってたかって責め立てて、無理やり言わせたんじゃないのか? ゆっくりできない状況に追い込んで言わせたんじゃないのか? 孤立無援でヤケクソになっちまったんじゃないのか? ええおい!?」 「そ、それは……」 たしかに、れいむは落とし穴にはめられていて、しかも食料は一切与えられていなかった。 周囲は群れのゆっくりたちが囲い込み、れいむへの呪詛を吐き散らしていた。 「人間の先進的な社会では拷問なんかとっくの昔に禁止されてんだよ! 不当な方法で得た情報や証言は一切認められねえんだ! なにが群れの掟だ! 単に余所者をきまぐれに責め殺してみたくなっただけだろが! 俺のれいむが栄養充分で肌艶いいのを嫉妬したんじゃねえのか? おい!」 「ゆひぃぃぃ……」 「第二にだが、おまえのその掟とやらはいつ誰が決めた?」 「そ、それは前にも言ったようにドスが……」 「あの群れにドスはいなかったようだが?」 「ドスは殺さ、死にました。それでえーきが……」 「継承したわけか。で、その証は?」 「あかし?」 「おまえ以外に掟の内容を知ってるやつは?」 「おおまなかな事はみんな知ってますが、細かい部分はえーきだけです」 「人間の村とコンタクトはとっているのか?」 「いいえ……」 人間はドスを殺したゆっくりできない連中だ。必要がなければこちらかからは近づかない。 ドスが死んだ後、人間の方からもゆっくりたちに接触してきたことはない。 「ふん……チェックする第三者がいないってことはだ、おまえはその掟をいくらでも自由に作り変えられるわけだな!」 「ゆゆっ! えーきはそんなことしてません! ドスの教えを……」 「ハッ! 信じられんね。誰も証明するやつがいねえ。だいたいおまえ自身、その掟とやらを厳密な形で、 一字一句違えずに覚えてんのか? 掟を書いた文章なんかねえんだろ? ドスが最初に設定した通りに忠実に従ってんのか?」 「……」 そう問われると、えーきに自信はなかった。 そもそも、ドス自身臨機応変に(悪く言うとその場の気分で)裁いていた。 盗みをしたらどれぐらいの刑、殺しをしたらどれぐらいの刑、というような明確な基準はなかった。 そんなものなくてもゆっくりたちは納得する。なにせドスのご聖断なのだから。 えーきもドスの見よう見まねで今日までやってきたのだ。 「答えられないか。となれば意識的にも無意識的にもおまえは人間とドスが決めた掟を改竄してきたであろうと判断せざるをえないな。 気に入らないゆっくりを殺すためにその場で禁忌を拵えたりしなかったか? 欲しい宝物を没収するために即興で罪状を作ったこともあるんじゃないのか? ええ、どうなんだ!?」 「ゆぅぅぅぅぅ……」 そう問われると、えーきの自信は揺るいだ。 そんなこともあったかもしれない。見た目の良し悪しで罪の軽重を決めたことがあったかもしれない。 欲しい宝物を持ってるゆっくりがたまたま罪を犯し、結果的にえーきのものになったこともある。 それが、作為的なものであったかどうか……そんな願望もあったような気がしてくる。 「それに、人間との協定が元になった掟なのに、人間に正しく運営しているかどうか監査してもらってない点も致命的だ。 ドスから群れ長の座を正式に引き継いでないことも含めて、これでは協定が存続しているとは言いがたい。 つまり、おまえらの掟は正当なものとは言い難い」 「そんな……」 だが、えーきに言い返すことはできなかった。 人間を避けていたのはえーき自身が決めた方針だったからだ。 「第三に、刑の不当な重さが気にかかる。 なぜうんうん漬けなんだ? どうしてそんな苦しく残酷で屈辱的な刑なんだ?」 「それは……えっと……掟の大切さをみんなに知ってもらうために……」 「つまり見せしめということか」 「はい……」 「まったく前時代的だな! 野蛮そのものだ。そうやって残虐な行為で威圧して群れを支配してるわけか?」 「だって通常種は、その……頭が悪いから……口で言っても……」 「ハッ! ついに本音が出たな! その偏見がおまえの本性そのものだよ。 そうやってゆっくりたちに劣等感を与え、優れたおまえが支配するのは正当だってごり押ししてんだろ! 本当は誰もおまえの支配なんか望んじゃねえんだよ!」 「違います! みんなえーきの裁判に賛成しています! えーきの掟を認めています! みんなのためなんです!」 「おまえの掟じゃねえだろ。ドスの掟だ。おまえが支持されてるんじゃない。ドスが支持されてたんだ。 おまえはドスの威光の名残りを傘にきて威張ってるだけにすぎねえ。 しかもドスほどのカリスマ性はないから、残酷さで無理やりゆっくりたちを押さえつけてるわけだ。 みんなのため? 違うな。おまえだけのためだろうが!」 「ちがうもん……ちがうもん……えーきわるくないもん……」 「まだまだあるが、もう充分だろう。 とにかくおまえらのは裁判じゃなくてリンチでしかない。でなきゃ野蛮そのものの生贄の儀式だ。 とても文明とは呼べん。公正とは言えん。 で、もう言うことはないのか? なければそろそろ……」 「ゆぅぅぅぅぅぅ! ゆぅぅぅぅぅぅ! ゆぅぅぅぅぅぅ!」 えーきは必死に知恵を振り絞った。えーきは懸命に考え続けた。 何かないのか。この人間を説得する方法は。 なければ群れが滅びる。自分も殺されてしまう。 「可愛いれいむ……。俺のれいむはただ自然のままに生きていたのによぅ……。 まあ、保護はしてやってたけどな。そりゃ親が子を助けるようなもんだ。不自然なもんじゃねえ。 クソ! 金かけてきっちり鍛えてやったんだ! よっぽどの大群か卑劣な手でも使われなきゃあいつは負けたりしねえ。 ドスの群れがあるところには放さないし、捕食種にも気をつけていた……。 前にふらんに襲われたときは危なかったなぁ。あのクソふらんは一年かけてじっくり苦しめて殺してやったっけ。俺のれいむを傷つけやがって……。 生きたままのゆうかを与えてやると大喜びして、ずっと遊んでたなぁ……。 ハァァァ……。グズえーきごときがいっちょまえにドスの真似事なんかしやがってよ……。 こんなクソ群れにひっかかりさえしなけりゃ……れいむ……俺のれいむ……」 人間のつぶやきを聞くほどに、えーきの恐怖は高まっていった。 やはりこの人間は普通じゃない。れいむが異常だったように、この人間も少なくとも変人であることは間違いない。 「俺のれいむ……森が大好きだったれいむ……。なにが群れの掟だ! こちとら自然の掟に従ってんだ!」 自然……? 掟……? 極限状況にあるえーきの餡子脳の中でひらめくものがあった。 最初はおぼろげだったが、考慮を重ねるにつれそれは次第にはっきりとした形を成してきた。 この人間は矛盾している! ゆっくりであるえーきにもそれがわかった。 だが……その矛盾をついたところで、この人間を説得できるだろうか? いや、何もしなければただ死ぬだけだ。どうせ死ぬのなら、その前に一度だけでも人間を言い負かしてみたい。 それは裁判官としての本能だったのかもしれない。 ──えーきは決意した。 「異議あり!!!!!」 考えをまとめたえーきは唐突に大声で叫んだ。 「うわなんだよ! いきなり叫ぶんじゃねえ!」 「人間さんは矛盾しています! 人間さんは矛盾しています!」 「ああん? 俺の何が矛盾してるんだってんだ? 言ってみやがれ!」 「れいむは自然のままに生きていると言ってましたね?」 えーきは朗々と語りだした。 「ああ。おまえらせこい群れゆっくりどもとは大違いだ」 「そして、弱肉強食は自然の掟、正しいことだと言いましたね?」 「なにが言いてえんだ?」 「えーきたちの裁判は不当だと言いましたね?」 「そうだ。てめえらの裁判もどきは言語道断だ」 「えーきたちの裁判は文明的ではない野蛮だと言いましたね?」 「さっさと結論を言え!」 一呼吸おいて、えーきは一気に結論を叩きつけた。 「人間さんから言えばえーきたちの群れは文明的ではない、つまり自然ということです。 えーきたちは自然なんです! だったらえーきたちも人間さんのれいむと一緒で弱肉強食の掟に従ってます! つまり、自然のれいむと自然のゆっくり群れが戦っただけなんです! 人間さんが自然のれいむを悪くないというのなら、自然のえーきたちも悪くありません! 人間さんたちの掟とは関係ないんです! ゆっくりさっさとえーきの群れから出て行ってね!」 証明終了。 えーきは感無量だった。 人間を言い負かした。完全に論破してやった。もう死んでもいいぐらいの満足感を得られた。 だが人間は……ほくそ笑んでいた。 それは、えーきの予想した反応とは違った。 悔いるという反応が理想的だった。恐れていたのは怒りだすことだったがそれとも違う。 「いやあ、なるほどなるほど。こりゃ一本とられたわ」 人間はいかにも感心したような口ぶりだが、その冷笑は明らかにえーきを嘲っていた。 「そうだそうだ。まさにおまえの言うとおりだ。自然のれいむに自然のゆっくり群れ……クククク!」 えーきは人間の真意を測りかねて困惑した。 「ハハハハ! アハハハハハハハハハ! ハーッハハハハハハハハハハハハ!」 人間はやにわに大笑いした。えーきは思わず身震いする。 「おまえら皆殺しだな」 笑い止んだ人間は実に静かな口調でそう告げた。 「どぼじで……どぼじで!」 人間はいわゆる逆ギレ状態に入ったのだろうか? いや、怒ってるのとはなにか違うようにえーきには思われた。 とにかく得体の知れない不気味さがあった。 「たしかにおまえの言うとおりだ。ていうか俺も最初はそうだと思っていた。 数の暴力に騙し討ち、それらは弱肉強食の自然界では別に卑怯でもなんでもない。勝つためにはなんでもやる。それが自然の正義だ。 だから俺も、最初は群れ長であろうおまえを殺すだけで満足するつもりだった。親が子の仇を討つ、それは自然なことだろう? だがおまえは唐突に裁判などと抜かしやがった! 公正な裁判だとよ! その裁判とやらはまるでお話にならぬ無茶苦茶な代物。おまえが群れで好き勝手し放題するためだけの形骸どころか形すらない掟。 まあそれでもまだ最悪ではない。おまえらは餡子脳のゆっくりなのだから仕方がない。そういう独裁国家のような群れがあっても仕方がない。 無知な大多数のゆっくりに罪はない。だが長であるおまえと側近たちだけは殺す。悪の支配を終わらせるためにな。 その後群れは監視下におき、できるならば他のまともな群れと合流させるなどしてゆっくりたちを更正させる」 「だ……が……。 おまえは言を翻した。 自分たちは自分たちの正義に従ってると言い張っていたのに、それを捨てた。 いかに無茶なものであってもおまえがそれを命がけで主張し続けるなら俺はその道理を尊重するつもりだった。 歪んだ秩序の元にあるとしても、おまえたちを烏合の衆ではない、ひとつのまとまった群れとみなすつもりだった。 だがおまえは自らの道理を捨てた。 これが何を意味するかわかるか?」 「わかりません……」 「おまえらは自然のままのゆっくりではない。だが、人間と協調する理知的な存在でもない。 ではなにか? ゲスだ! おまえらはゲスの群れだ!」 「ゆええええええ! どぼじで! どぼじでぞうなるんでずがぁぁぁぁぁ!」 唐突にゲス認定されてえーきは狂乱せんばかりだ。 「おまえたちは俺のれいむを殺した。飼いゆっくりは人間の財産。つまりおまえたちは人間の財産を損なったのだ。 だがもし自然ならば言い訳しない。自然の摂理に従った、それだけのこと。自然に償わせることはできない。 また理性あるならば言を翻したりはしない。きっちり話し合い、補償が必要ならばそれをする。そちらに義があるというならそれを訴え続けるがいい。 だがおまえは人間の財産を損なっておいて、補償をするつもりが一切なかった。 掟運用に関する不明瞭な点を追求されると自分たちは自然だと開き直り、掟がどこかに行ってしまった。 掟自体はたしかにある。それも人間との協定で作られた正当な掟がな。しばらく更新されてないようだが。 ……だが、ある状況ではなぜか弱肉強食の自然界になる。掟に従った裁きが行われなくなる。 それはどういう意味か? おまえらは俺のれいむを意図的に正当な裁判で裁かなかったということだ! 人間の飼いゆっくりは正当な掟で裁く必要はないとおまえは言ってのけたということだ! つまりは、人間相手に掟を遵守するつもりはないということだ! これは協定破棄そのもの。人間に対する宣戦布告に他ならない! 要約するならば『えーきたちはにんげんよりつよいんだよ! つよいからおきてをやぶってもいいんだよ! もんくがあるならゆっくりかかってきてね!』ということだ。 これがおまえたちの群れの総意だ! 人間に敵対的な群れ、すなわちゲス!」 「ぞんなごどいっでないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 「いいや言った。 おまえたちのゲス性は極めて深刻だ。 なぜならおまえ自身が正当性の拠り所として、人間の村との協定を持ち出したからだ。 協定を持ち出しておいて、おまえはそれを捨てた。これは人間とのあらゆる協定を破棄するという意味に他ならない。 畑荒らし、おうち宣言、なんでもありだ。おまえたちとは一切約束事ができん。信頼に値しない。 俺のれいむを卑怯な騙し討ちにしたように、人間にも襲い掛かってくるかもしれない。その公算はかなり高い。 もう安心して森を歩くことはできない。どこにゲス謹製落とし穴が仕掛けられてるかわからんからな。いつうんうん漬けにされるかわからんからな! これはもう全面戦争しかない。お強いお強いゆっくりさんたちは人間相手に弱肉強食を試してみたいそうだからな。 どちらかが全滅するまで安らげる日は訪れない。 徹底的な駆除だ! 一匹残らず逃しはしない! どこに逃げても必ず見つけ出す!」 「ゆっくり撤回しますぅぅぅぅぅぅぅ! えーきのさっきの言葉は間違いでしたぁぁぁぁぁ! ゆっくり忘れてくださいぃぃぃぃぃぃぃ!」 「駄目だな。おまえのような高い地位にある者は一挙手一投足に責任が付きまとうんだ。 人間の世界でもしょっちゅう舌禍事件が起きている。最近ではみくしいだのついつたあだの……まあそれはおいておこう。 おまえのダブスタ発言は人間の不思議な機械でちゃんと蓄えてあるぞ」 どこからともなく声が流れてきた。それはえーきの声そのものだった。 『えーきたちは被害者なんですよ! 公正な裁判をしてみんな処刑に賛成したんです!』 『それならえーきたちにも群れの掟がありますですよ! 人間さんの社会みたいなのがあるんですよ! あのれいむは掟を破った悪いゆっくりだったんです!』 『で、でもえーきの群れの掟はドスが作ったんですよ! ドスは人間さんの村と協定を結んでいたんです! 人間さんも掟作りに参加したってことですよね!? だったら、人間さんにとっても正しい掟じゃないでしょうか?』 『えーきたちは自然なんです! だったらえーきたちも人間さんのれいむと一緒で弱肉強食の掟に従ってます! つまり、自然のれいむと自然のゆっくり群れが戦っただけなんです! 人間さんが自然のれいむを悪くないというのなら、自然のえーきたちも悪くありません! 人間さんたちの掟とは関係ないんです! ゆっくりさっさとえーきの群れから出て行ってね!』 「やめてね! えーきの声を返してね! 誰にも聞かせないでね!」 「いいや駄目だね。おまえは群れを背負っているんだ。それが長である責任というものだ。おまえの言動はイコール群れの総意だ。 さて、これから人間総力を挙げておまえらを潰すが、安心しろ。おまえだけは生かしておいてやる。 最後の最後まで生かしてやる。おまえの目の前で群れのゆっくりを一匹ずつ潰してやるよ。 えーきが人間さんに戦いを挑んだせいで殺されるんだってゆっくり理解させてからな! ゆっくり地獄での再会が楽しみだなぁ!」 「ゆひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 ゆっくり地獄! それはえーきのもっとも恐れる単語だった。 もし、群れゆっくり全員が地獄の法廷でえーきに不利な証言をしたとしたら……善行を積んだ希少種であっても地獄逝きは免れない! 「お願いです! 人間さんお願いです! 群れのみんなをゆっくり助けてあげてください! えーきはどうなってもいいです! 全部えーきが悪いんです! 群れのみんなは悪くないんです!」 「ほーう。身を挺して群れを庇うのか。暴君かと思ったが案外責任感があるんだな」 人間の感想は半分は正確だが、もう半分は間違いだった。 えーきの自己犠牲精神は、実のところ利己的な部分もあった。 ゆっくり地獄。 いつのころから言われだされたのか、正確にはわからない。 それはゆっくりにおける宗教の発生だった。 ドス、希少種らはこの宗教が群れの統率に役立つとすぐに理解した。 生物がもっとも恐れるものは死。死の恐怖は支配のためのもっとも基本的な道具といえよう。 死の恐怖を増幅させられるものがあるならば、積極的に利用されるのは必然だ。 神の存在が、ドスや希少種の優位性を証明する背景になるということもあった。 神が自分たちに特別な姿と権能を授けたのだから、通常種を支配するのは神の御心にかなった行為ということだ。 また、人間側もゆっくりたちのこのブームを察知すると、すぐさま利用価値を見いだし、様々な形で干渉していった。 ゆっくり地獄に落ちる要因となる罪科に、人間に迷惑をかけるという項目があるのはこのためだ。 宗教はいつでもどこでも強者の道具となる。 前述のように、希少種たちは熱心に布教していたが、それは同時に自分たち自身が率先して信仰することを意味していた。 最初は方便にすぎなかったゆっくり地獄は、いまや希少種たちにとって第二の本能とまでなっていた。 このえーきもゆっくり地獄を恐れていた。(えーき種とかなこ種は希少種の中でもとりわけ熱心な信者であることが知られている) 単なる死よりも地獄を恐れていた。 えーきにとって群れを救うために命を投げ出すことは、単なる自己犠牲精神ではなく理に適った行為だったのだ。 「ふーん。まあいいだろう。おまえの意地に免じて、群れのゆっくりどもは助けてやる」 「本当ですか!? ありがとうございます! ゆっくりありがとうございます!」 えーきは涙を流しながら感謝する。ゆっくり地獄から逃れられたという安堵感で一杯になった。 「だが、おまえには償ってもらうぞ。俺のれいむを不当に虐殺した罪、ゆっくりの群れを私物化し圧政を敷いた罪、 そして、人間に戦いを挑んだ罪だ。 さあ、群れのゆっくりたちをあの広場に集めるんだ」 人間はえーきの戒めを解いた。 えーきは物理的には自由になった。だが、魂に決してはずせない枷が取り付けられている。もはやどこにも逃れようがないのだ。 えーきは群れのゆっくちたちに触れ回り、広場に集まるように伝えて回った。 空が白み始めていた。 広場にはすべての群れゆっくりたちが集合していた。 いずれも落ち着かない面持ちだ。 なにせ、群れ長たるえーきの傍らに人間──ゆっくりできないものの代名詞──が控えているのだから。 えーきの表情も暗い。なにかよくないことがあったに違い。でなければ、これからおきるのか……。 ゆっくりたちは今すぐにも逃げたい気分だったが、群れに属しているゆっくりはなかなか群れから離れるという決断ができない傾向がある。 群れでの暮らしに慣れると一ゆ、一家族だけでの暮らしというものがとても不安に感じられるのだ。 しばらくして、えーきが話始めた。 「み、みんな……。えーきはとても悪いことをしました。今までとても悪いことをしてきました……」 「ゆぇぇー!?」 えーきは訥々と自己批判を始めた。 ドスと人間の掟を勝手に改竄したこと。 私腹を肥やすために掟を悪用したこと。 不当な裁判で罪のないゆっくりを虐殺したこと。 無謀にも人間に戦いを挑んだこと、などなど。 「えーきは悪くないよ!」 「ゆっくりと群れを治めていたよ!」 といった叫びもあった。えーきを崇めるゆっくりは少なくなかったし、傍らの人間の存在がいぶかしげだった。 えーきは脅されているのかもしれない、と思ったのだ。 だがえーきの告白を聞いているうちに、ゆっくりたちも本当にえーきが悪い群れ長だったような気がしてきた。 思い当たる節があったからだ。 刑死者の遺族もいたし、拷問的なきつい制裁を受けたものもいるし、宝物を取り上げられたゆっくりもいたのだ。 「それで……えーきは……」 「さっさと言え」 人間に則され、えーきは渋々とある宣言をした。 「えーきは今後お帽子を被りません!」 「ゆぇぇぇぇぇー!?」 群れゆっくりたちは驚愕した。 ゆっくりが飾りを外すというのは裸になるのも同然である。 飾りは個体識別の役に立つものなのだが、飾りなしのゆっくりというのはゆっくりから見てとても無様な、恥ずかしいものなのだ。 「おら、とっとと外しな」 「はい……」 えーきは帽子を外し、地面に置いた。 ゆっくりたちがゆーゆーと騒ぎ出す。直視できずに目を伏せるものもいた。えーき自身も俯き、顔を真っ赤にしている。 あのえーきが。 群れ長のえーきが、 裁判長のえーきが、 希少種のえーきが、 誇り高いえーきが、 憧れの的えーきが、 群れ中の信望を集めていたえーきが、 ただの通常種のそんじょそこらの十把一絡のゆっくりとは大違いのえーきが、 帽子なしのあられもない姿を群れの全員に曝け出したのだった。 「まだやることがあんだろが。さっさとやれ」 「ゆぅぅぅぅ……これだけは勘弁して……」 「嫌ならいいんだぜ。しかし地獄行く」 「わ、わかりました!」 えーきは自らの帽子を歯で引きちぎり始めた。 「ゆぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「えーきがおかしくなっちゃったよ!」 ゆっくりの飾り、帽子は唯一無二のものだ。一度失われたらもはや再生することはない。 再取得する唯一の手段は他のゆっくりから奪うだけだ。(人間が本物同然に機能するレプリカを作れるという噂もあったが) もちろん、最悪のゲス行為のひとつであり、そもそもえーきは希少種である。帽子を取り戻す可能性はゼロと言い切れる。 やがて帽子はバラバラのズタズタに寸断された。もはや再起不能だ。 「さあえーき、群れのみんなに宣言するんだ。それが群れを救う唯一の方法だ」 「はい……。えーきは……えーきは……えーきはこれから群れの奴隷になります!」 ゆっくりたちは沈黙した。 意味がわからなかったからだ。あまりに想像を絶する展開に餡子脳がついていけなかった。 「奴隷の掟を宣言するんだ」 「はい……」 これよりえーきは、 ひとつ、普通の食べ物は決して口にしません。 ふたつ、群れの皆様のうんうんとしーしーだけで生きていきます。 みっつ、群れの皆様のどのような命令にも忠実に従います。 よっつ、群れの皆様のすっきり欲の捌け口となります。いつでも好きなときにえーきをお使いください。 いつつ、えーきはあらゆる財産を所有しません。これには子供なども含まれます。 ……。 それはあらゆるゆん権を放棄することであった。 えーきは誇り高い希少種から、通常種より遥か下の最低のゴミクズにまで貶められたのだった。 「ゆぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 えーきは慟哭した。大粒の涙をとめどなく流した。えーきは破滅したのだ。完全に破滅したのだ。 そしてそれを希少種の知能で完全に理解し、理性とプライドゆえに狂うことすらできなかった。 えーきの悲惨なゆん生が始まった。 最初、群れのゆっくりたちはかつて威厳を持って支配していたえーきに対して、強く出ることはなかった。 群れの主導権を失ったことは事実だが、奴隷の掟は半ば無視され、結局は普通の食べ物を与えられ、酷い扱いを受けることもなかった。 だが、日が経つにつれ徐々にえーきの扱いが悪くなっていった。 人間は役割を与えられると、それに相応しく振舞うようになる。 囚人役は囚人らしく、看守役は看守らしくといやつだ。 餡子脳のゆっくりとなればその移行はより単純でスムーズなものとなる。 えーきはだんだん奴隷に相応しい卑屈さを見につけていき、主人であるゆっくりたちも横暴になっていった。 一ゆが手をあげたならば、他のゆっくりもそれにならう。 一ゆがえーきですっきりしたならば、他のゆっくりもすっきりする。 畑荒らし、みんなでやれば怖くない。 最初は徐々にだったが、やがて激しくエスカレートしていった。 「ゆげぇぇぇぇぇぇ! ゆげぇぇぇぇぇぇ!」 「ああン! まりささまのうんうんが食べられないってのぜ!?」 「ずびばぜん! ずびばぜん!」 臭くてねっとりしたうんうんの風味はいくら食べても慣れるものではない。 えーきはしょっちゅううんうんを吐き出し、そのたびに吐き戻しごと綺麗に舐めとることを強要された。 「ほんとえーきはグズだね! 生きてる価値のないゴミだね!」 「ほら、さっさと働くんだぜ! ぐずぐずするんじゃないのぜ! 誰のおかげで生かしてもらってると思ってるんだぜ!」 「その後はありすとすっきりするのよ! ちゃんとありすを満足させてね!」 「ゆひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 えーきは常に小突かれ、汚物を食わされ、屈辱的な扱いを受け、馬鹿にされ続けた。 (えーきが導いてやっていたのに! 愚かな通常種どもを裁いてやっていたのに! 恩知らずのゲスゆっくりども!) かつて群れの上に君臨していたとは到底思えないみじめな姿だった。 皮肉なことに群れが平和であり続けたことだ。むしろえーきが没落する前よりも栄えているようにさえ見えた。 あの人間は定期的に群れを訪れた。 食料などを持って来ては、群れのゆっくりたちを援助していた。 群れのゆっくりたちに対する愛情深いその態度は、えーきに酷い仕打ちを与えたのと同一人物とは思えなかった。 とにかく、人間の存在が群れの平和に一役買っていることは間違いなかった。 それはえーきの苦しみを完璧に保証するものでもあった。 やがて、えーきに子供が生まれた。 群れ中から昼夜の区別なくすっきりさせられていたのだ。生まれないはずがない。 えーきの子供はすべて群れ全体で育てることとなった。えーきには養育権がなかった。 片親と同じ姿をした子供は普通の待遇を受けた。 えーきと同じ姿をした子供は生まれてすぐさま帽子を奪われ、親と同じ奴隷とされた。 仔えーきは何から何まで他の子供とは違う扱いを受け、虐待で躾けられた。 一方、えーき種以外の子供たちも、表面上の扱いは一緒だったが、他のゆっくりは明らかに嘲られていた。 口に出さなくとも、目は「おまえは奴隷の子」と雄弁に語っていた。 そのストレスのはけ口は、直下に位置する仔えーきたちに向けられた。 兄弟姉妹同士が互いに苦しめあうのだ。 親えーきはその様を見て泣き続けた。 だが、仔えーきもえーき種以外の子供も、自分を差別される存在として産んだ親えーきを憎むことでは底なしだった。 とくに仔えーきはえーき種に生まれたことを激しく恥じた。 かつて親えーきが誇りにしていた、希少種の姿を恥じたのだ。 希少種であることのプライドを完全に粉砕された親えーきの精神は果てしなく苛まれた。 「ゆっくりの神さま……ゆっくりの神さま……えーきをお救いください……哀れなえーきをお救いください…… どうか、えーきをゆっくり天国でゆっくりさせてください……」 えーきの唯一の希望はゆっくりの神だった。 すべてを失ったえーきにそれ以外頼れるものはなかった。 「ゆ゛……ゆ゛……ゆ゛……」 数年後、ゆっくり里の外れの誰も省みない寂しい場所で、えーきは死に瀕していた。 果てしない虐待によって髪の毛はすべて抜け落ち、肌は荒れて変色し、まるで腐った饅頭のようだった。 額には『どれいえーき』と文字が刻まれていた。 あの人間が面白半分に烙印を押したのだ。(どれいえーき、どらいえーき、どらいやーき。なんだかどら焼きが食べたくなってきたぞ) えーきは楽しかった昔のことを思い出そうとした。 だが、出てくる思い出は奴隷になってからの辛いものばかりだった。記憶餡そのものを犯されたかのようだった。 (すべてはあの人間のせい……。いえ、あのれいむのせい……あのゲスれいむ……醜いれいむ…… ふてぶてしい……丸々太った……涎の多い……そう、ちょうどこんな……えっ!?) えーきの目の前に、あのゲスれいむがいた。 それは今わの際に見た幻ではなかった。本物のゆっくりだった。 目の前に究極の悪夢が現出していた。 「おじいちゃん! こいつがお父さんを殺したゲスえーきなの!?」 「そうだれいむ! そいつがお父さんの仇だ!」 「にん……げん……さん……?」 「よお、えーき」 それはあの人間とあのれいむの子供だった。 「あいつの種餡を冷凍保存しておいたんだ。こいつは俺のれいむ二世ってところだな。 親の仇を子が討つ、美しい話じゃないか!」 そして最後の虐待が始まった。 「ゆっくり死ね! ゆっくり死ね! お父さんを殺したゲスえーきめ!」 「ゆぁぁぁぁぁ! ゆぁぁぁぁぁ! ゆぁぁぁぁぁ!」 「おー、それだけ叫べるってことはまだまだ元気だな」 れいむ二世の攻撃でえーきは右に、左に跳ね飛ばされる。 この日のために特訓したのだろう。 れいむ二世の攻撃は絶妙な手加減が施されており、えーきをなるべく傷つけずに最大の苦しみを与えた。 「がびざま! がびざまっ! ゆっぐりのがびざまぁ!」 「大往生できるとても思っちゃった? おまえのようなゲスにそんな甘い話あるわきゃねえだろ。 れいむの痛みを思い知りな!」 いつの間にか、周囲を群れのゆっくりたちが取り囲んでいた。 ゆっくりたちの表情には冷笑が浮かんでいた。どうやら助けに来てくれたわけではないらしい。 そして、ゆっくりたちはいっせいに呪詛を吐き始めた。 「ゲスえーきはゆっくり地獄へ堕ちろ!」 「ゲスえーきはゆっくり地獄へ堕ちろ!」 「ゲスえーきはゆっくり地獄へ堕ちろ!」 「ゲスえーきはゆっくり地獄へ堕ちろ!」 「ゲスえーきはゆっくり地獄へ堕ちろ!」 「ゲスえーきはゆっくり地獄へ堕ちろ!」 「ゲスえーきはゆっくり地獄へ堕ちろ!」 「ゲスえーきはゆっくり地獄へ堕ちろ!」 「ゆぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 それは魂の虐待だった。 えーきがもっとも恐れたゆっくり地獄。 それを避けるために、どんな屈辱にも耐えてきたのだ。 だが、人間もゆっくりたちもそれすら許してくれなかった。 えーきを未来永劫完全に破滅させつくすつもりだった。 もっとも激しく呪詛を浴びせているのは、えーきの子供たちだった。 「どぼじでえーきたちを産んだのぉぉぉぉぉぉぉ! えーきに産まれたくなかったのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」 「おまえのせいで一生奴隷扱いだよ! ゆっくり死ね! ゆっくり死ね! ゆっくり地獄へ堕ちろ!」 「い゛や゛だ……ゆ゛っ゛ぐり゛じごぐばい゛や゛だ……だずげ……」 えーきはそのゆん生で何ひとつ報われなかった。 「……以上で終わりです」 ぱちゅりー先生は話を終えた。 受講者たちの多くは、えーきの運命の壮絶さに絶句している。 あるものは「間抜けなやつだぜ」と言わんばかりに冷笑している。 ここは森の奥深く、ぱちゅりー先生の私塾。 このぱちゅりーは賢者として一部で名が知られ、才気煥発なゆっくりたちがその教えを乞うために集まっていた。 経歴はよくわからないが、いろいろなドスの群れを渡り歩き、どこでも側近として仕えていたのだという。 そしてそれらの群れが壊滅した今でも生き残っている……。 「さて、質問です。このえーきが助かるためにはどうすればよかったのでしょうか? わかるゆっくりいますか?」 「はいはいはーい!」 一ゆのまりさが大声で名乗りを上げる。 「はい、そこのまりささん」 「さっさと死ねば良かったんだぜ! 奴隷に落ちてまで生き恥を晒すなんて間抜けなんだぜ! あのえーきは自決すべきだったんだぜ! ゆっくり地獄なんて迷信なんだぜ! そんなものに惑わされていたらゆっくり天下の大事は計れないのぜ!」 「なかなか悪くない答えですね。 食べ物でもおうちでもつがいでも宝物でも、そして命でも執着しすぎるととても苦しむことになりますね。 どんなに元気なゆっくりでも最後には死んでしまいます。命運尽きたらそれを潔く認めることも大切ですね。 また、宗教というものは利用するのはかまいませんが、自分まで信じ込んではいけません。群れ長たるもの常に冷めてなければいけないのです。 ですが、今回のケースではこうなる前に生き残る方法もあったはずです。わかるゆっくりいますか?」 「はい!」 一ゆのみょんが素早く名乗り出る。 「はい、そこのみょんさん」 「えーき自身後悔していましたが、やはり飼いゆっくりのれいむを詳しく検査するべきだったと思います。 バッヂを見つけたのならもっと他の対応ができたと思います」 「ええ、そうですね。 怪しいものはとにかくよく調べることです。ゆっくりでも、足跡でも、動物でも、植物でも、ゴミでも、チラシでも……。 バッヂに気がついたなら、人間のれいむを群れから追放するだけにとどめておくか、とりあえず穴に閉じ込めたまま食料だけ与えておくか、 ともかく生かしておけば人間の怒りをかわせた可能性が高いですね。 殺害というのは取り返しのつかない行為なので慎重に行うべきです。そもそも、このえーきはどうも血の気が多いように思えます。 処刑は楽しむために行うものではなく、必要だから行うものです。群れ長たるものときには恐怖で威圧することも必要ですが、度を越せば群れは崩壊します。 このえーきは遠からず、群れゆっくりの反乱にあっていたかもしれません。 ……これでもほとんど正解なのですが、さらにいい方法があります。 人間という生物は知ってのとおり、極めて理不尽で暴虐で、そのくせ臆病な存在です。 たとえ飼いゆっくりを無傷で返しても、突然なにか理由をつけて攻撃行動に移らないという保証はありません。 わかるゆっくりいますか?」 「……」 誰も答えられるゆっくりはいなかった。 しばらく待ってから、ぱちゅりー先生は語りだした。 「それは群れを作らないことです」 「ゆぇぇぇぇ?」 ゆっくり一同は意外な答えに驚いた。 なぜならこの私塾は『よりよい群れを作るための方法』を教えるところなのだから。 群れを作らないというのは逆説であった。 「ドスが倒された時点でこのえーきは群れを完全に放棄するべきでした。 なぜならえーきだけの実力では群れを治められないからです。 他者を裁き、処刑するということはとても大変なことなのです。他者を納得させられる正当性と武力が必要です。 えーきにはとにかく武力が欠けていました。だから、裁きに反対する強い者が現れると、あっさりと転落してしまったのです。 えーきの権力は実態のない、言ってみれば絵に描いたれみりゃだったのです。 どうしても群れを維持したいなら、ドスに変わる新たな力を手に入れる必要がありました。 ドスのような力があれば、このケースでも人間は直接里に殴りこみをかけることはできません。 ドスは人間にとっても剣呑な相手である上、もし協定を結んでいるなら人間の群れでの掟破りになりうるからです。 その場合、必ず人間のしかるべき勢力を通して、ドスに話をつけなければならないのです。 件の人間がドスのいる地域では飼いゆっくりを離さないと言っていることからしても、間違いないでしょう。 群れというのは一見安全に見えて、その実危険を孕んでいます。 寄らば大きな木さんの陰と言いますが、その木さんが腐って倒れかけているならすぐに離れるべきなのです。 ……今回の講座はここまでとします」 「あの、ぱちゅりー先生」 「なんですか?」 「このえーきのお話は本当にあったことなんでしょうか?」 「さあねぇ? なにせ昔のことですから……」 ぱちゅりー先生は含みある笑みを浮かべ、それ以上答えることはなかった。
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千才脳力―センザイノウリョク― あなたたちは、[ 才能 ]という言葉を聞いてど う思うだろうか。人それぞれだ。とか、開花 しなかった。とか。いろいろあるだろう。 結局、なんなんだろうね? 序章 「おい、飯喰いにいかないかー?」 そういうのは、俺の幼稚園来の親友である正樹だ。 ついさっき4時限目の終了チャイムが鳴った。授業はまだ終わっていない。 「腹減ったのはわかるけどさぁ、もうちっと待てないのか?」 「俺の生活リズムは知っている筈だぞ。俺は朝飯を採らない。」 どこか自慢気である。 「そんなの威張って言うもんじゃないぞ。」 そりゃそうだと、おおげさな大声で笑う。そして、 「お前ら、うるさいぞ。」 低血圧な声の持ち主。この人は俺らの担任、 洋子先生である。(とてつもなくグラマーである)ちなみに今は英語の授業だった。 「ノープロブレム。ご心配には及びませんぜ」 正樹が言う。心配なのはお前の頭だろうが。と洋子先生の抑揚の無い声が響く。 ――俺はまだ、気づかない。 1章 学校の日程が終わり、家路に着いた。正樹が開口一番こう告げる。 「お前さ、[ 才能 ]あると思うか?」 いつもよりかはまともな顔で、俺に聞く。 「[ 才能 ]か。あったら楽だよなぁ・・・」 俺の素直な感情である。才能があれば楽に暮らせるからだ。 野球の才能があれば、プロで活躍して、多大な年俸を貰えるし、 ギターの才能があれば、歌手として生きていける。 でも、その才能に気づけないのが大半を占めている。 誰彼構わず才能の開花が進めば、 この世にニートという名の職業難民はいなくなるからだ。 「俺の[才能]って、なんなんだろう・・」 「それを探すのもまた[才能]さ。」 じゃああんまり意味無いなとか、何気ない会話を進めていると ――目の前に黒猫が現れた。 「なんだ?野良猫かね?」 興味津々と近づく俺。呆れて見守る正樹。 これもまた『いつもの日常』だった。猫を撫でる俺。 首輪に手が行く。 ・・・? 「・・・なぁ、正樹。」 ん?と小さなクエスチョンマーク。 「これ・・・なんだかわかるか?」 俺の手の中には、小さめの電子チップが。小指の先ほどの大きさである。 「わからないなぁ・・・。俺、機械に疎いし。」 正樹は言う。確かにコイツはパソコンすらろくにいじれない。 今時珍しい機械音痴という奴だ。 「俺はパスだ。全くわからん。」 正樹の言い分。 「じゃあ俺が調べてみる。わかったら教えるよ。」 「期待はしないで待ってるよ」 呆れたように言う正樹。また学校でと短い挨拶。 俺の心が速く調べろと急かす。 宿題もほっぽりだし、俺は早速解析作業に移る。 パソコン系知識なら、普通の人くらいはある俺。 チップに記載されてある識別番号のようなものを検索窓に書き込んで、エンターキーを押す。 ・・・1件のヒットだ。さっそくそのホームページを開く。 「・・・あれ?」 おかしい。何もでない。更新キーを何度も叩くが、 何も出ない。それ以上詮索するのが、怖くなってきて、 俺はパソコンを閉じた。 「っていうことになったんだよ。」 必死に通学路で熱弁する俺に。正樹は 「ほらな。期待はしないって言ったじゃん」 上機嫌にそう言う。悔しい。非常に悔しい。 やりきれない。挽回する手は無いか。と詮索していると 「昨日は言わなかったけど、俺もそれ見つけたんだよなぁ。」 衝撃の新事実。 「なんでそれを早く言わないんだよ!」 「賞味期限を確かめる主婦のような目でこっちを見るな。 ・・・正確に言うと、お前と別れた後に見つけた。」 話を聞いていると、正樹は自分の家の鍵を閉じこんでしまい、 中に入れなくなった。それで、窓から入ろうとしたら、 外に置いてあるバケツの中に入っていたのを見た。 ――そういう事らしい。 「家に入れないことで焦ってたのが、運命の分かれ道だったな。」 うはははは。とバカみたいな大声で笑う正樹を無視し、 マジマジと見つめる。そこにはやはり何かの数字が。 昨日俺が拾った物と比べてみる と、最後から2番目の数が2つほどずれていた。 「あんまり数に違いが無い。ってことは・・・」 「・・・ってことは?」 正樹が俺の顔を覗き込んでくる。 「わからん。」 「・・・お前には失望だよ」 両手を水平にして、ヒラヒラと振る。暗に【やれやれ】と言っているのだ。 なんだとこの野郎!と右腕を高々と上げて俺が走る。正樹も走る。 ・・・今日は、変わらない。 2章 「初めまして。上町翔太です。よろしくお願いし ます。」 女子の黄色い歓声。男子の暖かい声と、そうでない 声。・・・多様な人間模様だ。 今は教室で、朝のHR中である。今日になって、 いきなり転入してきた少年。 上町翔太。悔しいが、イケメン君だった。1時限目前 の休み時間。翔太の席は俺の隣になったために、色々 な事を聞かれた。学校の間取りや、授業方針について。 部活等のクラブ活動にも興味があるようで、 「・・・どんなクラブがあるかな?」 といった質問も。今学校にあるクラブを全部教えてやった。 「・・・ふむ。僕の行っていた学校に無いものが沢山 あるね。興味深いな。」 「へぇ、バレーとか、結構メジャーなスポーツが無いけ ど、小さい学校だったの?」 言ってから気づいたけど、こういう質問って失礼だな。 申し訳ない気持ちで一杯です。という時に、 「・・・小さくはなかったけど」 一呼吸置いて、 「――特殊だった。」 「特・・・?」 予想外の言葉に、俺の脳は悲鳴をあげた。 「・・・人の持つはずのない、特殊な能力を養成する学校だった のさ。僕はあんまり、[ 才能 ]が無かったから・・・」 ここでも才能という言葉が出た。みんな才能才能って・・・ 「具体的には、どういうことをやってたの?」 しばらく考え込んだ後に、重たそうに口を開いた。 「超能力。」 ・・・は? 「超能力って言ったのさ!でもさ、そういうのって素敵だよね! 俺だって、もっとその開発を続けていたかったさ。でも、駄目なんだ・・・」 今、口調が、空気が、ひどく変わった気がした。 僕がいきなり俺になると、こうも違う雰囲気を生むのか。 「…ふうん。じゃあさ、特殊な訓練とかはしたの?」 「特殊な事といえば・・・そうだね、頭にチップを埋め込む。それだけかな。」 今、翔太はサラリと人権を無視した発言をした気がする。頭に、[チップ]。 俺の頭の中でカチリと歯車のはまる音がした。 「どんなチップか、見せてくれる?」 「・・・うーん。普段は持ち歩かないからなぁ・・・ 明日持ってくるよ。」 授業開始の鈴が鳴る。 **** 「って言ってた。」 「ふーん。チップかぁ・・・」 昨日見つけたチップ。今日来た転校生。その可能性について、正樹に話した。 「俺にはよくわかんねーなぁ」 正樹はさほど考えた様子もなく、即答した。 「お前ちゃんと聞いてたかよ?」 「悪い。正直言うと3割くらいしか聞いてなかった。」 さも当然。というような憮然とした態度で言われる。 こうも堂々と言われると反論する気力もなくなる。 「だから、あのチップは翔太の通ってた高校のかもしれないんだって。」 ふーん。炭酸が抜けてしまったような声を出す正樹。 「仕方ない。とりあえずその正樹のチップ、俺に預けてくれ。」 「構わないぞ。」 鞄に手をつっこみ、荒々しい動作で探す。 「・・・っと。あったあった。ほい」 手渡ししてくる。こういうとこだけ律儀である。 「これ、今日調べてみるかな。」 「やめとけやめとけ。二の舞になると思うぞ。」 ********* その言葉を無視し、今、パソコンの前で、数値を入力している俺。 どうせ、また一件のヒットが出るんだろう。エンターを押す。 ヒット数は、[2件]。 「え?」 上のは、俺の入力した数字だけが。 下のは、それ以外にも気が遠くなるような数字の羅列が。 俺の手は、自然と2件目に動く。ここまできたらやめらんねぇ。 「・・・クリック!」 周りの音が消えた気がした。 ・・・気がしただけだった。 はぁ、とため息を着き、再度画面の確認。 するとそこには驚きの現象が。皆さんはブラクラというものをしっているだろうか? パソコンの意図に反し、勝手にページを増設していく迷惑機能(ウィルス)だ。 今まさに、そのような状態である。 ページは一つだが、隣のスクロールバーが物凄い速度で下降し、webページはというと、 下から上へ、こちらも異常な速度で数字が駆け巡っている。 しかし・・・ 「なんだこれ、目で追えるぞ・・・?」 とてつもなく速い。速いけど、見える。そして確実に俺の脳に叩き込まれ・・・刷り込まれていく。 頭が割れそうになる。が、ここで目を離したら、何かを取り逃がしてしまうような錯覚を覚えた。 「うわあァぁぁアぁぁあァあ!」 ブツン。と、視界のブラックアウト。目を開けている感じはするのに、何も見えない。 「・・・なんだ?何が、どうなった?」 ――こんにちわ。君は14人目の適合者だ。 何を言っているんだこの声の主は。俺をここから出してくれ。 ――それはできない。何故ならここは、俗に言う[心理世界]という物だからだ。 そんなRPGみたいな仮想設定があってたまるか。早くここから出せ。 ――仕方ない。君のような聞き分けのない者には、少々手荒な手段にでる事にする。 セリフをいい終わり、しばしの沈黙。 そして、いきなりやってくる目の前の光。 あまりに眩しい、その正体は・・・ **** 「うわぁ!」 目が覚めた時、俺は机で突っ伏しながら、マウスを握り締めていた。 パソコン画面は、チカチカと明滅を繰り返している。 一応履歴は調べてみるが・・・おかしい。何も痕跡が残っていない。 俺の寝ぼけた頭は、ついさっきの出来事を、[夢]という事に改ざんした。 「・・・妙にリアルだったなぁ。」 制服を手に取り、今日の授業なんだっけと、限られた思考領域を埋め尽くしていく。 夢という物は、とても儚い。 俺は、昨日の夜から養分の行っていない肝臓にエネルギーの貯蓄をするべく、台所に向かった。 目玉焼きと、ベーコンと、食パン。いつも通りのパン食メニュー。 前述していないが、俺はパン派である。・・・関係ないか。 とても速い速度で食べ終える。ものの5分とかからない食事時間。 準備してる時間の方が長いかもしれないなぁ・・・。 「行ってきまーす。」 バタン。と扉を閉める音。 「・・・やべ。」 バタン。扉を開ける音。 俺の脚はパソコンに向かう。 そして、キーボードの周りを確認するが・・・ ――無い。 昨日の出来事の発端である、正樹から借りたチップが。 俺の心臓は、高速で胸を叩く。 借りた物を紛失したからではない(それも焦るべき事だが)。 昨日の[夢]が、[夢]で済ませられる事じゃなくなったからだ。 ・・・どうする、どうする!! ピンポーン。間延びした機会音が響き渡る。 ――まさか・・・。 「おーい。俺だ。正樹だ。」 ・・・正樹のようだ。ここは正直に話すべきであろう。 その後俺は、借りたチップをなくした事を詫びて、その後に、[夢]の出来事について話した。 どうせ正樹のことだから、鼻を鳴らして笑うだろう。そう、思っていた。 「・・・そだろ。」 目を見開いたまま、呟いた。 ――人間とは、神様のきまぐれに作られた、ただのオモチャであるらしい。 第3章 「なぁ、翔太。」 「・・・ん?」 やはりテンションが低い。朝だから、というわけではなく、コイツの特性なんだろう。 「・・・その・・・」 「・・・なんだよ。気になるだろ。早く言えよ。」 間が空く。 「――この学校には、慣れたか?」 俺のバカ。アホ。臆病者。 翔太は面食らったような表情を作り、 「あ、あぁ、慣れてきたよ。隣が話しやすいからかな。」 ははは。と、短いやり取りをする。しかし、会話が弾まない。 「「なぁ」」 やってはいけない気まずい状況BEST3に陥った。 「翔太の方が0,3秒速かった。お先にどうぞ」 いつ計ったんだよ。と言いたげな、不服を訴える目でコチラを見ている。 「――本当に聞きたいことは何だ?」 やっぱりばれたか。騙すつもりは無かったけど、直に言うのも酷な質問なんだ。 「・・・気にするな。喋ってくれ。」 俺はコクリと頷き、口を開ける。 「頭にチップ。・・・って言ったよな?」 「・・・あぁ。」 短い反応。俺は構わず話を続ける。 「そのチップは、どうやって頭に入れた?」 単刀直入すぎたかもしれないけど、ここまで来たら引き返せない。 正直に答えてくれ。翔太。 「・・・チップ自体を入れるわけじゃあない。」 「具体的にはどうするんだって聞いてるんだ。」 しょうがないなと言わんばかりに、ダルそうな感じで、 「刷り込む。」 は? 近頃、俺は驚く事が多い。いきなり非日常に足を踏み入れたようで。 「チップの情報を頭の、正確には思考回路に結び付けるんだ。」 ヤバイ。今朝の出来事を、俺は全身全霊を以って否定している。あたりまえだ。 電子情報をヒトの頭に。そんな科学は、馬鹿げている。
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